敵の敵は味方。
CIA、BND、MI6に留まらずコロンビアや香港の組織の女性エージェントたちが、手を取り合いながらの大活躍。
近年の女性が活躍するアクション映画と比較しながら、今作の魅力をまとめます。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
355
公開日
2022年2月4日
原題
The 355
上映時間
122分
キャスト
- サイモン・キンバーグ(監督)
- ジェシカ・チャステイン
- ペネロペ・クルス
- ファン・ビンビン
- ダイアン・クルーガー
- ルピタ・ニョンゴ
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
スパイアクション映画のほとんどの作品は、男性が主人公で、女性は引き立て役のように描かれています。
今作は、そのようなイメージを塗り替え、オール女性キャストが「 007 」や「 ミッション・インポッシブル 」シリーズばりのアクションを演じていました。
ジェシカ・チャスティン(「 インターステラー(2014)」他)演じる、ベテラン兵士でありCIA諜報員のメイソン・ブラウン。
ペネロペ・クルス(「 オリエント急行殺人事件(2017)」他)演じる、コロンビア組織のドクターで二児の母である、グラシエラ。
「 新宿インシデント(2009)」でジャッキー・チェンと共演した、ファン・ビンビンの役は、中国政府のエージェント、リン・ミーシェン。
ダイアン・クルーガー(「 イングロリアス・バスターズ(2009)」他)は、ドイツの諜報機関BNDの一匹狼、マリー。
ルピタ・ニョンゴ(「 ブラック・パンサー(2018)」他)は、MI6の有能なハッカー、ハディージャを演じます。
5人がみな魅力的で、それぞれが独立心を持っているのが良かったです。
「 チャーリーズ・エンジェル(2019) 」や「 オーシャンズ8(2018) 」でも女性たちが活躍します。
その両作へのリスペクトとともに、スタントなしでアクションを演じたり、と女優たちの本気度の高さを感じました。
タイトルの「 355 」は、アメリカの独立戦争で暗躍した女性たちの実際のコードネームから付けられたそうです。
女性が主人公の大作をこれからも世に生み出すのだ、という気概が伝わってきました。
近年では、「 ワンダーウーマン(2017)」「 キャプテン・マーベル(2019)」「 ブラック・ウィドウ(2021)」といった女性ヒーローのアクション大作が生まれてきていますが、数は多くありません。
名前も知られず、歴史や映画界の隅に置かれている女性たちは、多いのではないでしょうか。
今作は、新しい女性スパイアクション映画の起爆剤となるかも知れません。
まとめ
単純明快なストーリーに、ハラハラするアクションこそ、スパイ映画の魅力。
では、メインキャストが女性だったら?
女性による女性たちの女性のためのスパイ映画を、ぜひお楽しみください。