【 仮設の映画館 】「 精神0 」考察レビュー、後半の先生と奥さんの暮らしに注目

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精神0
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今回ご紹介する映画はドキュメンタリー映画「 精神0 」です。

患者から絶大な信頼を寄せられている精神科医の山本先生が、仕事から退くことから物語が始まります。

先生が辞めることを受け入れられない患者さんもいる中、山本先生はこれからの人生は妻のために生きることを選びました。

手を取り合って歩く先生と奥さんの姿を見ていると、この2人にしか分からない夫婦のあり方を見たような気がします。

ギスギスした今だからこそ見る価値のある1本です。

目次

精神0

精神0
©️精神0

公開日

2020年5月2日

上映時間

128

キャスト

  • 想田和弘(監督)
  • 山本昌知
  • 山本芳子

予告編

感想レビュー

©️精神0

岡山で精神科医として有名な山本昌知先生。

82歳の先生が現役を退くことを決めました。

どこまでも患者に寄り添ってきた先生なので、先生が辞めることに対して患者さんの感情はさまざまです。

受け入れられない患者さん。

先生の第2の人生を応援する患者さん。

色々な患者さんがいるけれど、患者さんの反応を見れば、どれだけ先生が患者さんのために生きてきたかが分かりました。

お金に困っている患者さんにお金を渡す先生。

患者の愚痴を何も言わずに聞き続ける先生。

先生は自分のことを仕事中毒だと言っていましたが、先生と患者さんのやりとりを見ているだけで先生の人柄が伝わってきました。

見どころ

このドキュメンタリーの見どころは、後半の先生と奥さんの暮らしです。

なぜ先生が仕事を辞めようとしたのか?

それは奥さんのためなのだと分かりました。

先生は「 奥さんのため 」とは一言も言いませんが、これからは奥さんと寄り添って生きていこうとしているんだなと感じました。

認知症を患ってしまった奥さん。

それでも先生と一緒にいる時はいつも笑顔で、先生の後ろをついて歩きます。

先生もまたそんな奥さんに手を差し伸べ、手を繋ぎながら一緒に歩きます。

仕事中毒だった先生が仕事を辞めたのは、そこに「 愛 」があったからでした。

奥さんへの愛、夫への愛。

何度もアップになる奥さんの手が、2人が積み重ねてきた時間を静かに物語っていました。

先生と奥さんのやりとりを見ているだけで、心の奥に暖かいものが生まれました。想田監督の思い

コロナ禍を生き延びるために「 仮設の映画館 」にて公開を決めた本作。

想田和弘監督自身の思いは強いものがありますね。

まとめ

精神0
©️精神0

精神科医山本先生にカメラが迫ったドキュメンタリー「 精神0 」

それは先生と奥さんの夫婦愛を見ることができる作品でもありました。

ギスギスしたこの時代。

人と人との繋がりがどれほど大切なのかを痛感できる作品でもあります。

仮説の映画館にてオンライン視聴可能ですので、ぜひ見てみてください。

心が温まるはずです。

精神0

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