【 仮設の映画館 】「グリーン・ライ エコの嘘 」考察レビュー、環境に優しい商品のヤバイ現実を知る

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グリーン・ライ エコの嘘
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@ジョナ)さんからの投稿レビューです。

「 仮設の映画館 」で鑑賞。

架空の場内アナウンスにジーンとしました。

「 もう1つ、お客様にお願いがございます。状況が落ち着きましたら、是非とも実際の映画館に足をお運びください 」

さて、「 真っ赤な嘘 」ならぬ「 グリーンな嘘 」

大企業の口から飛び出す「 エコ 」や「 持続可能性 」という耳触りのよい言葉に、私たちはいとも簡単に騙されてはいないでしょうか?

▶︎ 仮設の映画館(まとめ)

サクッといきましょう。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

グリーン・ライ エコの嘘

グリーン・ライ エコの嘘
©︎グリーン・ライ エコの嘘

公開日

2020328

上映時間

97

キャスト

  • ヴェルナー・ブーテ(監督、脚本)
  • カトリン・ハートマン
  • ノーム・チョムスキー

予告編

公式サイト

グリーン・ライ エコの嘘

感想レビュー

グリーン・ライ エコの嘘
©︎グリーン・ライ エコの嘘

好きだった点

ドキュメンタリー作品にありがちな独りよがりな視点がなく、客観性を備えながらも、まっすぐに真実へと向かうアプローチの仕方が良かったです。

デモは苦手だけれど、誠実で好奇心旺盛な性格の監督(語り手)ヴェルナー。

彼はグリーンウォッシングを専門とする女性運動家のカトリン・ハートマンと共に、大企業の嘘を暴くための取材を敢行します。

ちなみに、グリーンウォッシングとは、環境配慮をしているように見せかけることを指します。

まずはスーパーマーケットから始め、大企業のコンペや、インドネシア、米国、ブラジルと世界各地の生産現場に足を運び、当事者たちの話を聞き、何よりも自分の目で見て考えることを続けて行きます。

パーム油を生産する農場を作るために、数日前まで熱帯雨林だった広大な土地が焼き払われているシーンは凄惨の一言。

荒涼たる土地を前に立ち尽くすのは、その光景を初めて目にした監督だけではないはずです。

嫌いだった点

見ている内に、段々と落ち着かない気分になっていきました。

そして、子どもの時に「 買ってはいけない 」という本を読み、これではもう何も買えないじゃないか!とショックを受けたのを思い出したのです。

真実を知らないままの方が幸せだったと思えるのかも知れません。

だって、一粒のチョコを買うのにも戸惑うことになるのですから。

見どころ

庶民的なヴェルナーと、やや感情的ながら理論武装をしっかりしているハートマンとのやり取り。

ユーモアまじりの議論を重ねながら、その過程でお互いが影響を受け合い、共に成長して行く点は見どころですね。

特に監督が、冒頭とエンディングでどのように変化したかを見比べてみると興味深いです。

カメラの撮り方も、単調にならないように工夫されていて、見応えがあります。

ビジュアルの美しさも際立っていて、何度も見惚れてしまいました。

ただし、緑あふれる自然に圧倒されて感動していると、ハートマンに叱咤されるでしょう。

「 緑だから自然?ただの色よ!」

まとめ

グリーン・ライ エコの嘘
©︎グリーン・ライ エコの嘘

今作に対する考察を深め、疑問点を持つということは?

つまり、日本に住む私たちが、どのように企業の嘘を見極め、安全な消費活動を続けていくかということに他ならないでしょう。

日本企業や日本にも取材をしてくれていたなら、問題がさらに身近なものとして感じられたのになあ、と少し惜しく感じました。

エンドロールでの曲に合わせた詩の朗読「 星の王子さま 」の一節が、静かに心に語りかけてきます。

「 大切なものは目には見えない。君がバラの花に費やした時間が、バラを大切なものとした。君は、君のバラの花に責任がある。」

↓  ↓ ↓ ↓(以下、管理人コメント)

まさかのチョムスキー登場にはビックリしました。

彼は言語学者であり、知の巨人。

現代言語学の父と呼ばれている超絶すごい人なのです。

僕は大学生の頃、言語学の授業でノーム・チョムスキーを知りました。

先生はイタリア人の先生だったのですが、たしか授業の一環でチョムスキーに手紙を書いて送った覚えがあります。

おそらく読んでくれてないけど(笑)

グリーン・ライ エコの嘘

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