「 女王蜂 」解説・考察レビュー【 金田一耕助シリーズ 】

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文・ライター:@キングギドラ

目次

女王蜂(1978)

©︎女王蜂

当時新人だった名女優・中井貴恵をメインキャストに抜擢し、過去に犯人役を務めた高峰三枝子、岸恵子、司葉子が再集結するなど豪華キャストが揃った意欲作!

市川崑監督と石坂浩二の金田一シリーズ第4弾。良家として知られる大道寺家の連続殺人を金田一は阻止できるのか!?

主要な登場人物&キャスト

  • 市川崑(監督)
  • 石坂浩二(主人公:金田一耕助)
  • 加藤武(警部:等々力)
  • 中井貴恵(大道寺家の娘:大道寺智子)
  • 沖雅也(謎の美青年:多門連太郎)
  • 岸恵子(大道寺家の家庭教師:神尾秀子)
  • 高峰三枝子(東小路家の当主:東小路隆子)
  • 司葉子(大道寺家の女中:蔦代)

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

考察レビュー

かつて化粧品等を扱う会社であった「 カネボウ 」とのタイアップ作品としての一面を持つ本作は、「 口紅にミステリー 」というキャッチコピーで大々的に宣伝されました。

前作までの様な怪奇ミステリーの不気味さに加え、今回はエレガントな風味が全体的に漂っています。

そして、事件の鍵を握るアイテムとして、口紅が登場します。

物語は、大道寺智子という一人の女性を巡って、彼女に求婚を迫る男たちが次々と殺されていくというものです。

金田一は事件の真相を調査するうちに、現在の連続殺人が20年前の密室殺人に関りがある事に気づきます。

その密室殺人が行われた部屋は、大道寺家の開かずの間として封印されています。

つまり、過去の未解決事件と現在の連続殺人を紐解く鍵は、全て開かずの間に隠されているということです。

犬神家一族の陰謀、鬼首村の手毬唄、獄門島の風習に続き、今回は「 大道寺家の開かずの間 」が不気味なロマンを感じさせる要素となっています。

そのミステリーの王道にひねりを加え、源頼朝伝説や謎のコウモリの出現といった事象まで絡んでくる所が金田一作品の面白いところ。

また、今回のキーパーソンは岸恵子演じるミステリアスな家庭教師・神尾秀子です。

彼女は大道寺家の娘である智子に対して好意を寄せています。それは単なる好意なのか、何か別の目的を孕んでいるのかが本作の重要な所です。

智子は、様々な陰謀に板挟みとなり、謎の美青年として登場する多門連太郎を精神的な拠り所にします。

一方で金田一は、意外な人物から事件の真相を記した手紙を託されます。

それがラストで明かされた時、一連の連続殺人は、東小路家と大道寺家の罪業によって引き起こされたものであることが分かります。

登場人物の恋愛と憎悪は、最終的にどこに向かうのか必見です。

トリビア

本作とタイアップしたカネボウは、映画公開に合わせて新製品の口紅を発売。

そのCMに大道寺智子を演じた中井貴恵を起用し、「 口紅にミステリー 」や「 女王蜂のくちびる 」といった宣伝文句で本作との繋がりを演出した。

大道寺智子が開かずの間を発見するキッカケとして、親の遺品である口紅の中に隠されていたメモを発見するという、原作には無い展開が追加されている。

さらに、それを知った等々力警部が「口紅にミステリー」と発言する等、カネボウとのタイアップ演出の為の改変点がある。

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