「 ライフ・イズ・カラフル 」考察レビュー、伝説的デザイナー巨匠ピエール・カルダンの物語

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ライフ・イズ・カラフル
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム( @LEDMAXI )さんからの投稿レビューです。

  1. ファッションに必要なのはエスプリである
  2. 画一体型組織立てられたファッション界の革命の生き様は面白い
  3. アナタは装いにエスプリを意識したことはあるのか?

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

ライフ・イズ・カラフル

ライフ・イズ・カラフル
©ライフ・イズ・カラフル

公開日

2020年10月2日

上映時間

101分

キャスト

  • P・デビッド・エバーソール(監督)
  • トッド・ヒューズ(監督)
  • ピエール・カルダン
  • ジャン=ポール・ゴルチエ
  • シャロン・ストーン
  • ナオミ・キャンベル
  • 森英恵
  • 高田賢三
  • 桂由美
  • グオ・ペイ
  • アリス・クーパー
  • フィリップ・スタルク
  • ディオンヌ・ワーウィック
  • ジェニー・シミズ
  • ジャン・ミッシェル・ジャール
  • PC社主要人物たち

予告編

公式サイト

ライフ・イズ・カラフル

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 4]映像[/value]

[value 2]脚本[/value]

[value 3]キャスト[/value]

[value 3]音楽(BGM)[/value]

[value 2]リピート度[/value]

[value 0]グロ度[/value]

[value 4 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー

ライフ・イズ・カラフル
©ライフ・イズ・カラフル

ファッションを西洋貴族の華美なドレスから近代的な装いに導いたフランスの偉大なデザイナーたち。

それらの名前であれば、ファッションに疎い人でも名称くらいは知っているでしょう。

シャネル、サンローラン、ディオール。

しかし、彼等はそれでも貴族や富裕層の女性向けのオートクチュール(仕立)専門。

要するに、特権階級者しか華やかなデザイン(意匠を凝らした)を纏うことはなかったのである。

この体制に革命を起こしたのがピエール・カルダンです。

一般市民がいつでも購入出来るプレタポルテ(既製服)に進出し、街中の百貨店等々で購入出来るように仕掛けた。

業界の反発は大きく、彼はオートクチュールの組合から外されてしまう。

また新聞等でも責められることになります。

それでも諦めない彼の事業継続は、多くの一般市民に受入れられていきました。

また、画一的だった男性服にデザインを与え、ブランド化し、ファッションの概念が皆無に等しかった日本、共産圏のソ連や中国にいち早く進出。

各国で製造出来るようにライセンス化を推進し、ブランド飛躍の為に服だけでなく家具、飛行機、自動車等々の異業種展開も積極的に行う、現代のファッションビジネスの革命児のドキュメントである。

好きだった点

ピエール・カルダン自身が語る視点と思い出。

彼を信奉する者たち、彼の恩恵を受けた者たちが語る偉大な実績と功績。

彼が為し得たレゾンデートル(存在意義)を体感できる。

見どころ

ファッションのみならず、数多くのアート・レジェンドたち登場し語られる。

松本弘子(60年代の日本人パリコレモデル)、ジャンヌ・モロー、ビートルズ、ゴダール、ディオール、シャネル。

彼らとの出会いや機会のシーンで彼等についての知らなかった一面にも出会える。

考察・疑問点

カルダンはファッションが生み出すデザインを多くのアート・レジェンドに指示、デザインを総合芸術に高めていった。

この史実が面白い。

総合芸術は芸術至上主義を理解できるの者たちに与えられるモノではない。

多くの一般市民が理解し得ることで成り立つ。

それは芸術の創造者が一般の人々に手を差し伸べなければ、永遠に特権階級だけの満足でしかないことを教えてくれた。

まとめ

ライフ・イズ・カラフル
©ライフ・イズ・カラフル

ファッションはエスプリである。

ピエール・カルダンは我々に華やかな着心地良いデザインを提供してくれた。

誰でも手に入れ易いデザインを。

しかし、ファッションは着れれば良い物と僕は考えていない。

「 着こなす 」ことが重要な要素。

これは「 似合う 」とは異なる。

立振舞い、知性、品位、そう!

「 着こなす 」に必要なのはESPRITである。

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