あと数年で会社設立100周年を迎えようとする、ディズニーの魔法のようなテーマパークと数々の舞台裏を明かす長編ドキュメンタリーです。
私事ですが、浦安で幼年期を過ごしたため、東京ディズニーランドがオープンした時も市民として無料招待され、それからも歳の数だけ訪問しています。
いつも感じるのは、サービスの質の高さはもちろん、ゲストたちに夢を与えるという信念が揺るぎないということ。
映画作品も同じです。
その秘密はどこにあるのでしょうか?
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ある日 ディズニーで
公開日
2019年
原題
One Day at Disney Shorts
上映時間
59分
キャスト
- フリッツ・ミッチェル(監督)
- ボブ・アイガー
- ロビン・ロバーツ
- エリック・ゴールドバーグ
- アシェリー・ガーディッチ
- グレース・リー
予告編
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー
好きだった点
ドキュメンタリーとして、人物のインタビューと周辺の撮影のみというシンプルな作りが良かったです。
また、100年も続く大企業なら、舞台裏を企業秘密として明かさないという態度を取ることもできるのに、
敢えて入口を広げて、来るもの拒まずという姿勢が、ディズニーという会社を良くしているのだと感じました。
嫌いだった点
配信が吹き替え(日本語音声)版しかない点です。
しかも完全な吹き替えではなく、元の英語の音声を小さく流しながらその上から日本語のナレーションを被せています。
画面上の設定を変えることで、音声言語の切り替え、字幕の表示などは操作できるのですが、字幕版も配信して欲しいと思いました。
日本語のナレーションを務める、滝友史の声はとても聞きやすいのですが。
見どころ
CEOのボブ・アイガーの目を通しながら、様々な分野の第一人者たちのストーリーを辿ることができるのが見どころです。
例えば、ミッキーの絵描きでもあるアニメーターのエリック・ゴールドバーグの筆さばきであったり、
ピクサーのキャラクターの立体制作を担当するジェロームの彫刻技術であったり、
あるいは、マーベルのキャラクターの造形を13年以上手がけているライアンであったり。
ディズニーで働くようになるまでの、各自のストーリーが、それこそ十人十色でドキュメンタリーに彩りを加えていました。
特に、アメリカのABCニュースの司会をしながら、自らの乳ガンと血液の病気の闘病生活を経て、
現場に復帰し、オバマ元大統領にもインタビューをしたロビン・ロバーツの生き様は、逆境を希望に変えることの大切さを教えてくれました。
考察・疑問点
それでは、ディズニーのテーマパークや作品を魔法のようなものにしている秘密は、何なのでしょうか?
そのキーワードは、彼/彼女たちが口を揃えて話している言葉に表されています。
「 世界中の人に感動を届けたい 」
ディズニーで働く1人ひとりの自負心と、希望を忘れない強い信念が、日々の魔法を生み出しているのでしょうね。
まとめ
創始者ウォルト・ディズニーの遺志を引き継ぎながらも、日々変化する世界の中で、常に新しい挑戦を続けるディズニーと、それを支えるプロフェッショナルたち。
その輝かしい姿は、多くの人たちに夢と希望を持ち続けることの素晴らしさを、伝えてくれます。
今作は長編ドキュメンタリーとして編集されていますが、同名の短編シリーズ(現在シーズン1の第43話まで配信中)で、視聴したい分野をチョイスしながら観るのも楽しそうですね。