劇場版「 名探偵コナン 」製作25周年記念作品。
今回の舞台はハロウィン。
安室透と佐藤刑事。
2人のメインキャラクターの心に残酷な爪跡を残した、凄腕爆弾処理犯「 松田陣平 」の死。
彼を殉職させた3年前の連続爆破事件が再び始まろうとしていた…。
このレビューでは今作の面白さの秘密に迫ります。
▶︎ 名探偵コナンシリーズ
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
名探偵コナン ハロウィンの花嫁
公開日
2022年4月15日
上映時間
110分
キャスト
- 満仲勧(監督)
- 高山みなみ
- 山崎和佳奈
- 小山力也
- 古谷徹
- 高木渉
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
「 松田陣平 」という人物は、安室透の警察学校時代の同期であり、佐藤刑事にとってはかつて想いを寄せていた存在です。
今作は「 松田刑事 」を巡る安室透の追憶劇であり、過去のトラウマに葛藤する佐藤刑事と高木刑事の恋の行方といった2つの要素をテーマにした作品です。
今作は原作にもある連続爆破事件という「 既存の事件 」を軸にしたストーリーの中で、謎の仮装爆弾犯「 プラーミャ 」という劇場版オリジナルの要素を取り入れて原作の要素をスケールアップしています。
その結果、近年の劇場版にあった特定の人気キャラクターを前面に押し出した映画ではなく、あらゆるキャラクターが事件解決に向けて翻弄する様子が描かれています。
私の勝手な推察ですが、コナンの映画を観に行く人は、4つに分かれていると思います。
長年の原作ファン、特定のメインキャラクター推しのファン、とりあえず劇場版は観るファン。
まさに今作の構図はその全ての層から熱い支持を受けると思います。
今回は恋愛、友情、アクションといったジャンルレスな面白さがありました。
さらに中盤の戦闘シーンはまるで海外ドラマの様な緊迫感。
黒幕の残忍な計画。
歴代アニメ映画の中でもトップクラスの見応えではないでしょうか。
満仲勧・監督によると前作「 緋色の弾丸 」の公開日がコロナ関係で延期になったことで、今作の製作期間が通常より長くなったそうです。
その為なのか個人的にラストのどんでん返しやミステリーの密度が比較的、近年の劇場版より高く感じます。
まとめ
メインテーマを始め、今作は過去のコナン映画に対するリスペクトが挙げるとキリが無いほど詰め込まれています。
音楽を手がけるのは映画「 カイジ 」シリーズやドラマ「 謎解きはディナーのあとで 」を手がける菅野祐悟。
彼の妖艶で疾走感のある音楽が本作の作風にマッチしていて格好良かったです。