人間の負のエネルギーから誕生する「 呪霊 」と、その呪いを祓う呪術師の壮絶な戦いを描き、社会現象を巻き起こしている漫画「 呪術廻戦 」
今作アニメシリーズを手がけたMAPPAは、原作にも重要人物として登場する「 乙骨憂太 」を主人公に据えた。
彼らは、本編の過去を描いたスピンオフ「 この世界の片隅に 」も手がけている。
このレビューでは今作の面白さの秘密に迫りたいと思います。
画像の引用元:公式サイトより
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劇場版 呪術廻戦 0
公開日
2021年12月24日
上映時間
105分
キャスト
- 朴性厚(監督)
- 緒方恵美
- 花澤香菜
- 小松未可子
- 内山昂輝
- 関智一
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
まず本編での主人公・乙骨憂太は、呪術師界において最も優れた「 特級 」の称号を与えられた、劇中でも最強のキャラクターの1人です。
しかし、それは彼の呪術師としての成長を描いたスピンオフの今作でも変わりません。
冒頭から既に「 最強 」の存在です。
ではなぜ観客は彼に共感をし、惹かれるのか。
それは乙骨憂太というキャラクターの境遇と能力が、劇中でも特に理不尽で異様だからです。
これは本編の主人公・虎杖悠仁にも当てはまります。
虎杖は「 呪術廻戦 」最大の敵、呪いの王「 両面宿儺 」を身に宿してしまった高校生。
不遇だけど、主人公らしい特別な資質を持った存在。
対して乙骨は、幼い頃に結婚の約束をした幼馴染・里香ちゃんを交通事故で失った。
そればかりか、死後に怨霊となった里香ちゃんに取り憑かれる事で呪術師として最強の地位を得ます。
キャラクターの抱える状況と葛藤が斬新なアイデアで描写されているのです。
呪術師は現実でも実在しています。
「 呪いを祓う方(まじない) 」と「 依頼で他者に呪いをかける方(のろい) 」と2種類に分かれるそうです。
つまり、一見「 呪術 」という言葉には怖いイメージがありますが、そこには人を幸せにする意味も込められているのです。
今作のキャッチコピーには「 愛と呪いの物語 」とあります。
ラストシーンからは、人が生み出す「 呪い 」の怖さと、「 愛 」の持つ美しさが乙骨憂太を通して伝わってきます。
つまり、それは「 呪術廻戦 」というタイトルの意味が、単に残酷で不道徳な「 呪い 」だけを示すものではなく、同時に命の尊さ、愛を廻る物語であることも表している様に感じます。
まとめ
主人公・乙骨のキャラクター設定が興味深いので、今作から鑑賞する人でも楽しめると思います。
最強の人気キャラ・五条悟のバトルシーンにも注目です。