【 ディズニープラス 】「 クラウズ~雲の彼方へ〜 」考察レビュー、余命宣告された少年ザック・ソビアックの物語

当ページの画像はIMDbまたは公式サイトより引用
クラウズ~雲の彼方へ〜
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム( @ま、いっかけん )さんからの投稿レビューです。

骨肉腫(末期)の高校生が人生最後に残した曲が奇跡を起こす。

人生は長さではなく、どう生きようとしたか。

享年18歳のシンガーソングライターに教わる命の重さ。

コロナ禍でメンタルがヤラれている全ての人に見てもらいたい。

「 また生きよう 」と思う力をくれる物語です。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

クラウズ ~雲の彼方へ〜

クラウズ~雲の彼方へ〜
©クラウズ~雲の彼方へ〜

公開日

20201016

上映時間

121

キャスト

  • ジャスティン・バルドーニ(監督)
  • フィン・アーガス
  • サブリナ・カーペンター
  • マディソン・アイズマン
  • ネーブ・キャンベル

予告編

公式サイト

クラウズ~雲の彼方へ〜

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

感想レビュー 

クラウズ~雲の彼方へ〜
©クラウズ~雲の彼方へ〜

好きだった点

2013年、18歳の若さで骨肉腫で亡くなったザック・ソビアック。

これは真実の物語です。

YouTubeにその楽曲とストーリーがあるので興味があったら見てください。

エンディングには本人とまわりの人たちの動画が紹介されています。

モデルに似ている俳優がキャスティングがされていて好感がもてました。

現実をできるだけ忠実に再現しようとしている製作側の努力と真摯さが伝わります。

とくにザックを演じたフィン・アーガスの演技は見事でした。

抗がん剤を投与して体中の毛が抜け、ガリガリになる様は本当に真に迫っていました。

強がりかも知れないけど、どんなつらい状況でもユーモアを持って生きるザック。

日本ではドラマ「 坂の上の雲 」で香川照之さんが熱演した正岡子規を思い出しました。

死の床にあっても、みずみずしい感性とユーモアの感覚を忘れないんですね。

末期のガンと知りながら、ぶれることなくザックへの愛を貫く恋人エイミー。

ザックの音楽上のパートナーで、実はザックに対する恋心を押し隠しているサミー。

この3人の微妙な関係と繊細な演技が心に染みました。

フィン・アーガス、サブリナ・カーペンター、マディソン・アイズマン

主要キャスト3人がそれぞれ魅力的で、今後の活躍が期待できそうです。

私としてはエイミー役のマディソンが好みです。

今度は恋愛コメディに出て欲しい。

フィンとサブリナは歌手でもあるらしく、歌唱力バッチりなのは当たり前かな。

歌唱力は本物よりも上だと思います。

ザックを見守る両親、兄弟たちの心の機微もきっちり描かれています。

同じ年頃の子どもを持つ身の私としては、どうしても親の視点で見てしまいますね。

毎日をザックのように明日死んでも悔いのないように生きているか?

と問われれば俯くしかありません。

ザックを見習って、毎日を本当にやりたいこで満たしたいです。

嫌いだった点

現実でもザックの歌「 クラウズ 」はiTunesのダウンロード数1位に輝きました。

しかし、ザックとサミーのバンドが本当に実力で音楽事務所と契約できたのか?

それとも余命幾ばくもない息子の夢を叶えるために、仕込んだものなのか?

その辺りの経緯がぼんやりした形でしか描かれていないので、ちょっとモヤモヤしました。

見どころ

ザックは病気が進行して既にいつ死んでもおかしくない状態になります。

思い残すことのないように、ザックの楽曲の収益から設立された基金主宰でコンサートが企画されます。

観客として足を運んでいた憧れのライブ会場でザックはチャリティーライブを開きます。

そして持ち歌の「 クラウズ 」を歌いますが、既にザックの体力は限界で途中で声が出なくなり、歌えなくなってしまいます。

サミーもエイミーも心配そうに見ていますが、観客全員が「 クラウズ 」を合唱します。

既にザックの歌は観客の心の中に届いて、刻まれていたのです。

現実でも、ザックが最晩年にライブが実現できたのかどうかは分かりませんが、ザックの歌が永遠にこの世界に残るという象徴的なシーンでした。

考察・疑問点

調べてみると、実際はザックとサミーはデュオではなくて、もう1人男性メンバーがいます。

しかし、作品の中では全くいなかった存在に… なんの事情があったんでしょうか?

異性でありながら無二の親友であるサミーのキャラクターを目立たせたかったんでしょうか?

謎ですけど、ザック、エイミー、サミーの関係がより鮮明になった気はします。

まとめ

クラウズ~雲の彼方へ〜
©クラウズ~雲の彼方へ〜

作品の出来も良いですが、ザックの残した「 クラウズ 」という曲も素晴らしいです。

ずっと耳の中でリフレインしています。

一瞬、聴いただけでずっと残るスタンダード・ナンバーになる曲だと確信しました。

この曲と共にこの作品も残る作品になればと思います。

一見、地味ですが

「 ディズニープラスやるじゃん 」

と思わせてくれた佳作です。

クラウズ~雲の彼方へ〜

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