アイガー・サンクション(1975)

原題(英題)
The Eiger Sanction
公開日
1975年11月1日
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ジョージ・ケネディ
- ボネッタ・マギー
- ジャック・キャシディ
- ハイディ・ブリュール
- セイヤー・デビッド
- ライナー・ショーン
- ジャン=ピエール・ベルナール
コメント
イーストウッドの作品でもめずらしいスパイアクション映画が、4作品目にあたる「 アイガー・サンクション 」だ。
監督と主演の両方を務め、過激なアクションに挑戦した。
物語は、かつて殺し屋として腕を鳴らした教員が、元上司から暗殺の依頼を受けるというもの。
標的は謎の男で、アイガー北壁の国際登山隊の一員だという。
実際にアルプスの名峰・アイガー北壁で撮影を行い、迫力のあるスリリングなシーンに仕上げた。
実はこのアイガー北壁、“ 死の壁 ”という異名を持つほど危険な山であり、プロの登山家でも命を落とすこともある山である。
ここでスタントマンなしにアクションを演じたイーストウッドの役者魂には、ただただ感心する。
アウトロー(1976)

原題(英題)
The Outlaw Josey Wales
公開日
1976年8月7日
上映時間
137分
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ソンドラ・ロック
- チーフ・ダン・ジョージ
- ビル・マッキーニー
- ジョン・バーノン
- サム・ボトムズ
コメント
1861〜1865年にアメリカで起こった国内最大規模の内戦をテーマに、北部と南部の戦いを描いたイーストウッドの傑作ウエスタン。
当時使用されていた最新式の銃であるガトリング砲も登場し、生々しくもド派手な銃撃戦を目の当たりにできる。
南北戦争の様子をコミカルな音楽と共に流すあたりは、皮肉の効いた殺し合いへのアンチテーゼのようにも思える。
物語は、妻と子どもを北軍に殺された男の復讐劇。
どこの軍にも属さないアウトローのジョージー・ウェルズが、復讐の機会を伺いながら
複数の危機や困難を乗り越えていくという筋書きだ。
凄腕のガンマンゆえに、基本は待ちの体制で敵を迎え撃つため、これがまた強者感が増していてかっこいいのだ。
訪れる町や目的地に個性的なキャラクターを配置しているのもおもしろい。
老いた先住民や白のスーツを着た商人、口の悪いおばあちゃんなど、徐々に大所帯になっていく様子が少しおかしい。
随所に散りばめられたブラックユーモアも必見だ。
ガントレット(1977)

原題(英題)
The Gauntlet
公開日
1977年12月17日
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ソンドラ・ロック
- パット・ヒングル
- ウィリアム・プリンス
- マイケル・カバナー
コメント
イーストウッドの6作品目は、刑事と女の逃亡劇。
昔はデカいヤマを狙っていたが、今は落ちぶれた刑事となってしまったヒラ刑事のベン・ショックリー。
今度の仕事も、証人を護送するだけのありふれた任務で、気落ちしていた。
しかし、いざ護送を始めると不可解な出来事が多発し、ショックリーは只事ではないと察するのだった。
証人のマリー役には「 アウトロー 」でも共演したソンドラ・ロック。
制作は「 恐怖のメロディ 」や「 荒野のストレンジャー 」のロバート・デイリーだ。
ブロンコ・ビリー(1980)

原題(英題)
Bronco Billy
公開日
1980年8月16日
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ソンドラ・ロック
- ジェフリー・ルイス
- スキャットマン・クローザース
- シェラ・ペシャー
- ダン・バディス
- サム・ボトムズ
- ビル・マッキーニー
コメント
イーストウッド監督の7作品目にあたる本作は、過激なショーであるワイルド・ウエスト・ショーをしながら
全米を旅する楽団の物語だ。
さまざまな土地を駆け巡る楽団のリーダー“ ブロンコ・ビリー ”が繰り広げる、愉快痛快なウエスタンストーリーに心が弾むだろう。
人情味たっぷりな旅の模様がコミカルに描かれ、誰もが童心に返って少年少女の心を取り戻せる楽しい作品だ。
ちなみにヒロインはソンドラ・ブロックで、「 アウトロー 」からイーストウッドとの交際を始めて4年後にあたる。