「 トゥクダム 生と死の境界 」現代医学では証明できない死後の意識

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©トゥクダム 生と死の境界
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あなたは精神世界やスピリチュアルを信じるだろうか。

もし“死”してなお、意識があると言われたら、あなたはどう思うだろうか。

本作は、トゥクダムを題材に、人間の生と死の狭間の世界に迫っていくドキュメンタリーである。

トゥクダムとは、チベットの僧侶が瞑想中に命を落とすこと。

そして、死後も健康な状態を維持する不思議な現象をいう。

不思議な体験を擬似体験できる非常に興味深い作品である。

今回は、本作で得た学びや気づき、観賞後のレビューを綴っていく。

※ 本作は、アジアンドキュメンタリーズで配信されている作品です。

目次

トゥクダム 生と死の境界

トゥクダム 生と死の境界
©トゥクダム 生と死の境界

あらすじ

トゥクダム。それは、瞑想を極めたチベットの高僧が、瞑想中に亡くなること。遺体は死後数日から、長いときは数週間も腐ることなく、背筋を伸ばして座ったままでいる。学者や研究者たちが、トゥクダムの科学的なデータを取るべく、瞑想実践者や亡くなった瞑想者の検査を始めた。法医人類学者は「死後にバクテリア増殖によるガスが発生していない」、チベット伝統医は「心肺が停止していても、体は心臓付近を中心に温かさを保っている」と言う。神経科学者もトゥクダム中の死者は温かいと認めながらも、機器による物理的計測では何一つ確認できない。ダライラマ14世は、それを「深いレベルの微細な意識」によるものだと説く。人間にとって死とは何なのか。チベット仏教の奥深さを感じる作品だ。

公式サイトより

公開日

2022年

原題

Tukdam: Between Worlds

上映時間

91分

予告編

キャスト

  • ドナー・コールマン(監督・脚本)
  • カールレ・アホー、マーサ・オニール(製作)
  • ピーユ・リュンク(共同制作)
  • ミリアム・ストルガラ(編集)
  • メルト=マティス・リル(音楽)
  • ミカ・マッティラ、サトヤ・ライ・ナグパウル(撮影)

公式サイト

トゥクダム 生と死の境界

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • 総合評価

考察レビュー

©トゥクダム 生と死の境界
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私はとんでもない作品を観てしまったのかもしれない。

本作を鑑賞して以来、考えることをやめられなくなっている。

潜っても潜っても底が見えない深淵へと誘われてしまったのだ。

トゥクダムとは、チベットの僧侶が瞑想中に亡くなることを指すのだが、驚くべきは死後の状態である。

通常、人間の死後は2時間程度で体温の低下と身体の硬直が起こる。

6時間後には腐敗が始まり、体からは腐敗臭が放たれるのが普通だ。

しかし、トゥクダムで亡くなった僧侶は、死後の数日間は健康な状態を保ったまま。

肌艶も良く、腐敗の進行もないのだ。

そして、この現象について明確な答えを持つ者もいないのだ。

つまり、人智と科学を超えた超常現象であり、現在の医学では説明がつかない。

そんな奇跡を目の当たりにしたら、あなたはどう感じるだろうか。

底知れない深淵へと誘われる生と死の狭間の世界

©トゥクダム 生と死の境界
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科学的には説明がつかない「 トゥクダム 」という現象に迫っていく本作。

底知れない思考の闇へと誘われる、奥深いドキュメンタリーであった。

私は、今までスピリチュアルの類をあまり信じてこなかったが、その考えが一変した。

科学では証明できない不思議な事実を、本作で目の当たりにしたからだ。

チベットの僧侶は言う。

死後も微細な意識が心臓に残り、それが腐敗を遅らせていると。

機械では認知できない温かみが胸に残り、意識が転生先を選んでいるのだと。

もしそれが本当だとしたら是非とも体験してみたいものだが、私には決して到達し得ない領域であることは重々承知している。

恐らくこの作品を観た数日間は、生と死について考えざるを得なくなるだろう。

科学では証明できない事実が、この世の中にはいくつか存在する。

理解ができなくても、それを必死に受け止めることも必要なのだと感じる。

必死に想像し、考えたその先には何があるのだろうか。

私はこの作品を通して、改めて自分の意識に目を向けてみたい。

意識とは何か

©トゥクダム 生と死の境界
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西洋医学では、脳と意識が繋がっていると考えられているものの、それを裏付ける証拠は何一つないという。

私はこの事実にも驚かされた。

人類が何百年もの年月をかけて解明を試みても、何一つ解き明かされていないのだ。

私たちの意識とは、一体どこから来るものなのだろうか。

そもそも意識とは何なのだろうか。

現代の医学をもってしても、いまだに解明されていない未知の世界には、何が待ち受けているのだろうか。

誰もが一度は考えたことのある死後の世界や精神的な世界。

私も高校生のころは何度も考えたことがあったが、いつの間にか考えることをやめていた。

このように改めて考えるきっかけをもらい、興味深い世界を知れるのはドキュメンタリー映画ならではだろう。

©トゥクダム 生と死の境界
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まとめ

科学では証明できない死後の現象、トゥクダム。

果たしてそこには意識が存在するのか。

あらゆる専門家が研究に当たり、謎に満ちた現象を探る至高のドキュメンタリー映画。

最後にもう一度、あなたに問いたい。

あなたは生と死の狭間にある精神世界やスピリチュアルを信じるだろうか。

本作を鑑賞したあとに、改めて自分に問いかけてみてほしい。

執筆者

文・ライター:みくと

©トゥクダム 生と死の境界

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