Netflixで配信されたばかりのドキュメンタリー「 ライジング・フェニックス パラリンピックと人間の可能性 」
延期になってしまいましたが、来年オリンピック・パラリンピックを開催するホスト国としては、是非見ておくべき作品です。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ライジング・フェニックス パラリンピックと人間の可能性
公開日
2020年8月26日
原題
Rising Phoenix
上映時間
106分
キャスト
- イアン・ボノート (監督)
- ピーター・エテッドギー(監督)
- タチアナ・マクファデン
- ジョニー・ピーコック
- ベアトリーチェ・ビオ
- ジャン=バティスト・アレーズ
予告編
感想レビュー
好きだった点
選手たちがかっこいい。
本物のヒーロー(英雄)に見えます。
数人の選手たちが紹介されるのですが、彼らの紹介映像がまさにアベンジャーズのヒーローのようです。
アベンジャーズを見た人なら「 この曲似てる 」と思ってしまうはずです。
彼らのことを決して弱者として紹介しません。
苦悩の中から這い上がってきたヒーローとして紹介し、そして彼らが今まさに世界を変えようとしていることを、
私たちに伝えてくれています。
日本の番組のようにお涙頂戴的な演出は全くなく、彼らの功績にただただ感動するばかりでした。
そして彼らが4年に一度のパラリンピックにかける思いがストレートに伝わってきます。
現在の状況を考えると彼らがどんな気持ちでいるかは計り知れませんが、来年パラリンピックが開催されるといいなと心から思いました。
それと同時に開催国としての課題も突きつけられたような気がします。
残念だった点
このドキュメンタリーは、パラリンピックに参加する選手側のエピソードと、
パラリンピックを開催するIPCのエピソードの2つが描かれています。
IPC=国際パラリンピック委員会=International Paralympic Committee
両方もっと見たいと思ってしまったので、少し物足りない感じがしました。
それだけ入り込める作品です。
見どころ
やはり選手紹介の仕方です。
彼らの障害にフォーカスするのではなく、彼らが現在戦っているものを見せてくれます。
それは差別だったり自分自身だったり人それぞれです。
でもそれを弱さではなく、強さとして描いているので、本当に彼らがスーパーヒーローのように見えてきます。
フェンシングの選手は子どもの頃のあだ名が「 ライジングフェニックス 」だったそうです。
死の寸前から蘇ったことでそう呼ばれるようになったようですが、まさにヒーローの名前です。
アベンジャーズの中にいそうだなと感じてしまいました。
また彼らが装着する義手や義足や車椅子などが凄くて、アイアンマンのパワードスーツを思い出しました。
それを使いこなすのに苦悩する様子は、アイアンマンがパワードスーツを作る過程で苦労していたのと同じです。
決して過剰演出でもない選手の描き方。
すぐにファンになってしまいました。
考察・疑問点
本作では選手を描くだけでなく、IPC(International Paralympic Committee)
が抱える苦悩も描かれています。
パラリンピックを開催することはオリンピックを開催することよりも大変だということが分かります。
中止になり得たかもしれないなど、前回のリオ大会での苦悩なども描かれていました。
2020年8月26日に配信された本作。
本来ならば、東京パラリンピックは2020年8月24日に開催していたはずです。
本作で描かれたムーブメントが実際、私たちに起こせていたのか不安に感じる部分もありました。
でも逆に1年延期されたことで、その可能性が高まりました。
来年のパラリンピックに向けて多くの人に見ていただきたい作品です。
まとめ
来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックを前に見るべき作品。
選手の思い、そして、組織委員会の強い思いが伝わってくるはずです。