
「 北欧の宝 」ことマッツ・ミケルセン主演。
電車事故で妻を失った軍人と、トラウマだらけの数学者集団がタッグを組んだとき、男たちの正義はどこへ向かうのか。
今作の魅力について書いてみます。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ライダーズ・オブ・ジャスティス


公開日
2022年1月21日
原題
Retfaerdighedens ryttere
上映時間
116分
キャスト
- アナス・トーマス・イェンセン(監督)
- マッツ・ミケルセン
- ニコライ・リー・カース
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


マッツ・ミケルセン(以下マッツ)といえば、ドラマシリーズ「 ハンニバル(2013年)」でハンニバル・レクター役を見事に演じきりました。
ドクター・ストレンジ(2016年)ではヴィラン、ポーラー 狙われた暗殺者(2019年)では殺し屋、残されたもの(2018年)では遭難者、といった具合に様々な役柄を演じています。
どれも安定の見応えがあるのは、マッツの備え持つ演技力の幅広さに理由があるのでしょう。
今作では、マッチョですぐに暴力に直結する軍人マークスを演じています。
どちらかといえば「 ワイルド・スピード 」のホブス役でお馴染みのドウェイン・ジョンソン向けのキャラ設定なのですが、
マッツの方が、ドウェインよりも演技に深みがあるように感じました。
リアリズムとシリアス志向でありながらも、ブラックコメディーとコミカルさをかみ合わせた今作だけに、真剣に見入ったり、クスクス笑わされたりしながら、最後まで飽きることなく楽しめました。
様々なトラウマを持つサブキャラたちが、カウンセラーになりきり、マークスの娘(マチルデ)の心理セラピー(グリーフケア)をする過程は、面白おかしくもあり、感動的でもありました。
マークス自身は、復讐(=殺人)を繰り返すことで、知らず自分自身を取り戻していきます。
セラピー映画としても観られるのが、他の復讐もの「 スノー・ロワイヤル(2019年)」や「 デッド・オア・リベンジ(2015年)」等と、一線を画している点ですね。
音楽も素晴らしかったです。
カタルシスを伴いながら、祝祭で奏でられるホルンの響きを堪能してください。
まとめ


昨年の主演作「 アナザーラウンド 」は、アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。
今年度の話題作「 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 」「 インディ・ジョーンズ5 」への出演も決まっています。
これからのマッツに、目が離せませんね。