ロンドンのソーホー地区を舞台に、2人の女性の夢と現実…過去と現代がシンクロする。
「 ベイビー・ドライバー 」のエドガー・ライト監督が送る新感覚ジャンルレス & モダンホラーが誕生した。
今作の面白さの秘密に迫ります。
画像の引用元:公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ラストナイト・イン・ソーホー
公開日
2021年12月10日
原題
Last Night in Soho
上映時間
115分
キャスト
- エドガー・ライト(監督)
- アニヤ・テイラー=ジョイ
- トーマシン・マッケンジー
- マット・スミス
- ダイアナ・リグ
- シノーブ・カールセン
- マイケル・アジャオ
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
主人公は60年代のロンドンが大好きで、デザイナーを夢見るエロイーズ。
彼女が夢の為に憧れのロンドンへ向かうシーンは、まるでジブリ作品の「 魔女の宅急便 」を彷彿とさせるほど、希望に満ちたシーンとなっています。
予告で宣伝されているシーンは、「 主人公が夢で60年代ロンドンの美しさだけでなく闇を体験する 」という描写ですが、それ以外にも恐怖を感じるシーンがありました。
例えば、主人公が悪夢を通して60年代ロンドンの恐怖を体験する以前から、「 現代のロンドン 」で実際に恐怖を味わう場面があるという点です。
この描写があることで、エロイーズの悪夢的な追体験が「 過去の出来事 」や「 映画の中の世界 」ではなく地続きで、今もまさに行われているのでは?という恐怖を感じました。
ロンドンの美しさと醜さの両面を描くことで、作品自体の雰囲気も変化します。
オシャレな青春ドラマかと思えば「 エルム街の悪夢 」のような古典的ホラーになります。
最終的にはミステリー要素を加えた、どんでん返しが待っています。
まとめ
自分の憧れている世界の醜さを知ったとき、夢への純粋な気持ちをどこまで貫けるか。
それが今作の根底にある1つのテーマだと思いました。
2018年の映画「 ジョーカー 」のように、観た人によって捉え方が違い、何層にも見所がある作品。