【 Netflix 】「 武道実務官 」感想レビュー、笑いあり涙ありのアクション・エンターテインメント

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文・ライター:リリヲ

「 ミッドナイト・ランナー 」のキム・ジュファン監督がおくる、新たなバディ・ムービー。

電子足輪を付けた元凶悪犯を追う武道実務官の成長と活躍、仲間との絆を描いたアクション・エンターテインメント!

目次

武道実務官

©Officer Black Belt

あらすじ

困っている人を見ると助けずにはいられない武術の達人が、武道実務官として勤務を開始。保護観察官とタッグを組んで、犯罪を未然に防ぐための戦いに挑む。

(公式サイトより引用)

原題

Officer Black Belt

公開日

2024年9月13日

上映時間

109分

予告編

キャスト

  • キム・ジュファン(監督・脚本)
  • キム・ウビン
  • キム・ソンギュン

公式サイト

武道実務官

作品評価

  • 映像 
  • 脚本 
  • キャスト 
  • 音楽(BGM) 
  • リピート度 
  • グロ度 
  • 総合評価 

感想レビュー

©Officer Black Belt

本作はキム・ジュファンの初監督映画「 ミッドナイト・ランナー 」と同じく犯罪を阻止するバディものだが、

2017年の同作から2024年の本作までの間に監督に何があったの?と尋ねたくなるほど、作品の質が格段によくなっている。

癌闘病後のキム・ウビン映画復帰作(「 宇宙+人 」で復帰しているが日本未公開)で本格アクションをバリバリこなし、

完全復活を遂げているのも嬉しいし、ウビンとキム・ソンギュンのバディは見ていて安心感しかない。

加えて、主役バディだけでなく、脇役を含めたそれぞれのキャラクターの魅力がちゃんと伝わってくる。

ジョンドを心配しながらも温かく見守るイケオジな父親はまさに理想の親そのものだし、

前半で消えゆくかと思われたeスポーツ仲間がジョンドの危機に立ち上がり、それぞれの能力を発揮し、

ジョンドをサポートしていく展開も胸アツだった。

ジョンドの馴染みの女性店主も、彼女が元犯罪者に襲われるのをジョンドが身を挺して防いだことで、

それまでは” 楽しいかどうか “だけだった武道実務官としての仕事の意義と重要さを、身をもって実感することに一役買っている。

笑いと感動、アクションのバランスも絶妙で、人間ドラマとしてもジョンドの成長と彼を育てるソンミンのよき上司ぶりが際立ち、

見事なケミストリーを醸し出している。

ジョンドの突飛で先走りがちな行動を常に温かく見守り褒めて伸ばし、時に一緒に騒いでくれるソンミンチーム長は、理想の上司そのもの。

ジョンドたち同様「 兄貴~ 」と呼びたくなってしまう。

中盤のバトルでボコボコにやられていたのに、クライマックスで勝ててしまう展開は、ともするとご都合主義になりがちだが、

力が拮抗していることがきちんと伝わるバトルシーンで手に汗握る緊迫感だった。

性犯罪者たちの再犯率の高さと悪質性もよく分かる内容になっているので、メディアから世論が動き出しやすい韓国では、

性犯罪者の刑の軽さについて、再び議論されるきっかけになったのではないだろうか。

まとめ

犯罪はニュースで見聞きするのと自分が関係者になるのとでは、知る前には引き返せないほど大きな差がある。

そんな事件に何度も対峙する中で、ジョンドは心身ともに深い傷を負い、自分が逃さなければという自責の念と使命感を原動力に変え、

武道実務官として着実に成長していく過程が丁寧に描かれている。

そして、どんなシリアスな場面でもキム・ウビンの魅力の、ニヤリというヤンチャでチャーミングな決め顔に、

誰もがイチコロになってしまうのだろう。

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