文・ライター:リリヲ
映画「 P.S.アイラブユー 」「 ラスト5イヤーズ 」など、これまで上質なラブストーリーを生み出してきた脚本家リチャード・ラグラベネーズによる、
超豪華キャスト競演によるハッピーラブコメ。
それだけでなく、愛と性、個のアイデンティティもサラリと描いている、全世代にオススメな作品。
ファミリー・アフェア
あらすじ
ワガママで要求の多い映画スターのアシスタントを務める若い女性。日々振り回されるだけでもうんざりなのに、彼が自分の母親と恋に落ちたことを知り…!?
(公式サイトより引用)
原題
A Family Affair
公開日
2024年6月28日
上映時間
113分
予告編
キャスト
- リチャード・ラグラベネーズ(監督)
- ニコール・キッドマン
- ザック・エフロン
- ジョーイ・キング
- ライザ・コーシー
- キャシー・ベイツ
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽(BGM)
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
恋する女性はいつだってかわらしい!
ニコール・キッドマンとザック・エフロンが恋人役を演じるのは2012年の映画「 ペーパーボーイ 」以来で、
年月も経っているので今この二人のカップルは厳しいのでは?と心配していたが、杞憂だった。
ニコールのラブコメは激レアで、これまで観たことがなかったので知らなかったのだが、恋するニコールは超キュート!
黒縁メガネにアヒル口で恋するニコールは、ブリジット・ジョーンズみたいでまぁかわいらしい。
肩をすくめて照れているところはニコールの素が垣間見られているようで、同性なのにハートを射抜かれた。
恋する女性はいつでもかわいいのだ。
恋をキッカケに成長する3人
絵的に豪華なだけでなく、登場人物三者三様の葛藤や成長が丁寧に描かれており、それをベテラン俳優陣が演じているので、
意表を突く展開はなくとも最後まで楽しんで観ることができる。
ブルックが亡き夫との間に抱えていた秘密と、彼女がその傷を誰にも言えず一人抱え続けていたことを知り、胸が苦しくなった。
相手が亡くなっていて、もうどうすることもできない傷を一生抱え続けることはとても苦しいことだから。
ザラは自分と他者を知り、理解する大切さに気付き、偉大な母親コンプレックスからも脱却できた。
クリスは自分のイライラや横柄さが孤独から来るもので、幸せを掴むためには改善する必要があると気付いた。
ブルックは終わりを考え、始める前に諦めることをやめた。
一つの恋がこんなにも人の成長を後押しするなんて、やはり恋のパワーは絶大だと感じた。
また、音楽もお洒落で、ザックとニコールのシーンは恋のはじまりのドキドキとロマンティックさがあり、
ザックとジョーイのシーンは遠慮のないやりとりとテンポよく繰り出されるジョークが気持ちいい。
ザラの相手の立場関係なく、ポンポンものを言えるところは羨ましいし素敵だと思った。
まとめ
元気とハッピーを補充したいときに、何も考えずにサクッとエネルギーチャージできる良作だった。