「 ゴジラ−1.0 」考察レビュー、あらすじ・キャスト・予告編まとめ
初代ゴジラから70年、国産ゴジラとしては30作目となる本作。
本記事では、新ゴジラの魅力について記します。
ゴジラ−1.0
あらすじ
物語の舞台は終戦後の日本。帰還した敷島浩一を待っていたのは焼け野原と化した東京だった。ある日、大石典子に出会った浩一。 共に苦境を生き抜き、徐々に復興が進む日本に突如として出現した巨大生命体。ゴジラが東京を容赦なく襲う。
原題
godzilla -1.0
公開日
2023年11月3日
上映時間
125分
予告編
キャスト
- 山崎貴(監督)
- 神木隆之介(敷島浩)
- 浜辺美波(大石典子)
- 山田裕貴(水島四郎)
- 青木崇高(橘宗作)
- 吉岡秀隆(野田健治)
- 安藤サクラ(太田澄子)
- 佐々木蔵之介(秋津清治)
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
ゴジラ−1.0(考察レビュー)
一言で、凄まじかったです。
現時点における日本ゴジラ映画として、ほぼ満点。
筆者の考える面白いゴジラ映画の3原則は、
- ゴジラ本体の凄み(Godzilla)
- 元祖に対するリスペクト(Respect)
- 没入感(Immersiveness)
です。
1つ目(以下G)は、要素としては、当たり前のようですが、過去にゴジラをイグアナの怪物として描いた作品があり、やはり、駄作でしたね。
2つ目(以下R)は、例えば、ハリウッド版の「 モンスターズ・バース 」や「 シン・ゴジラ 」でも証明されている通りです。
ゴジラ愛があればこそ。
3つ目(以下I)は、どれだけゴジラの世界に入り込めるかということです。
上記の3原則を全て兼ね揃えているのが、本作。
原則1(G)で見ると、今までのゴジラの中で最も怖かったです。
神様と生物の両方を兼ね備えた、神々しくも荒々しいイメージで「 こんなものに勝てるわけない 」という絶望感がハンパじゃなかったです。
個人的に好きだったのは、熱戦を吐くときの背びれの動きですね。
原則2(R)では、山崎貴監督が、幼少期に最初に観たゴジラ映画が、元祖「 ゴジラ 」だったこともあり、核兵器によって生まれたゴジラが、戦争という怪獣の形で襲いかかってくる、という方向性が、しっかりとブレずに示されていました。
元祖の再現シーン(銀座の襲撃など)を比較するのも楽しかったですよ。
最大のポイントは、ゴジラのテーマが挿入されるタイミングと、アップグレードされた音楽の重厚な響きです。パーフェクト!
原則3(R)は、過去最高。
まるでその世界にいるかのようなリアルさで、ゴジラが迫ってきたときの恐怖や絶望感を追体験することができました。
戦中にゴジラサウルスと遭遇する冒頭では、初めて「 ジュラシック・パーク 」を観たときの、ティラノサウルスと対峙した子供たちの緊張感が思い起こされました。
戦後を生き延びる人々の生活を、冗長に感じるほど丁寧に描いたからこそ、市井の人々の視点に入り込めたのだと思います。
生きて、逃げて、抗うこと。
その大切さが、ひしひしと伝わってきました。
まとめ
「 シン・ゴジラ 」やハリウッド版モンスターバースの後に、新たな国産ゴジラはどう受け入れられるのか。
観終えて確信しました。
「 ゴジラ映画はここにあり 」
文・ライター:ジョナさん