スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス(1999)

原題(英題)
Star Wars: Episode I – The Phantom Menace
公開日
1999年7月10日
上映時間
133分
キャスト
- リーアム・ニーソン
- ユアン・マクレガー
- ナタリー・ポートマン
- ジェイク・ロイド
- イアン・マクダーミド
- ペルニラ・アウグスト
- オリバー・フォード・デイビス
- ヒュー・クァーシー
- アーメッド・ベスト
- アンソニー・ダニエルズ
- ケニー・ベイカー
- フランク・オズ
- テレンス・スタンプ
- ブライアン・ブレッスド
- アンドリュー・セコンブ
- レイ・パーク
- ルイス・マクリード
- ワーウィック・デイビス
- サイラス・カーソン
- ラルフ・ブラウン
- サミュエル・L・ジャクソン
- ドミニク・ウェスト
- ソフィア・コッポラ
- キーラ・ナイトレイ
コメント
多くのファンが待ちわびた「 正当 」なスター・ウォーズシリーズの一編で、ジョージ・ルーカスの実に22年ぶりの監督作品。
旧3部作の完結編である「 スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還 」から16年ぶりのシリーズ作品である。
旧3部作で悪役として登場したダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカーを主人公に、正義のジェダイだったアナキンが暗黒面に堕ちてダース・ベイダーとなるまでを描いている。
映像面では16年の経過で技術が大幅に進化し、大量の高性能なCGが使われている。
だが、残念ながら内容面の評価は芳しいものではなく、どうしても旧3部作の焼き直し感が否めない。
エピソード4の劣化コピーのような印象を持ってしまったのは筆者だけではないだろう。
興行的には大成功だったが、批評的な評判はかなり悪く、ゴールデンラズベリー賞で最低作品賞を含む6部門の候補になってしまった。
技術的には高く評価され、第72回アカデミー賞で視覚効果賞、音響賞、音響効果編集賞の候補になっている。
本作の低評価が響いたのか、幼年期のアナキンを演じたジェイク・ロイド(最低助演男優賞にノミネート)は早々に芸能界を引退している。
ゴールデンラズベリー賞は「 いじめに繋がる 」と批判されたことで、賞の規定を改定し、現在では18歳未満は同賞の候補外となっている。
スター・ウォーズ エピソード2 / クローンの攻撃(2002)

原題(英題)
Star Wars: Episode II – Attack of the Clones
公開日
2002年7月13日
上映時間
142分
キャスト
- ユアン・マクレガー
- ナタリー・ポートマン
- ヘイデン・クリステンセン
- フランク・オズ
- イアン・マクダーミド
- ペルニラ・アウグスト
- アーメッド・ベスト
- オリバー・フォード・デイビス
- テムエラ・モリソン
- アンソニー・ダニエルズ
- サイラス・カーソン
- ケニー・ベイカー
- サミュエル・L・ジャクソン
- クリストファー・リー
- ジミー・スミッツ
- ダニエル・ローガン
- ローズ・バーン
- ジェイ・ラガイア
- アンドリュー・セコンブ
- アイーシャー・ダルカール
- ジャック・トンプソン
- ジョエル・エドガートン
- ボニー・マリー・ピーシー
コメント
「 スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス 」に続く新3部作の2作品目。
主人公のアナキン(ヘイデン・クリステンセン)は幼年から青年に成長し、パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)との禁じられた恋愛、エピソード4で言及されたクローン戦争の開戦の発端が主要なテーマとなっている。
残念ながら本作も内容面の評価は芳しいものではなく、どうしても旧3部作の焼き直し感が否めない。
「 スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲 」(1980)を想起させる場面があることから、何となくエピソード5の劣化コピーのような印象を持ってしまったのは筆者だけではないだろう。
エピソード1に続き興行面では成功したものの、批評的な評価は悪く、ゴールデンラズベリー賞で最低作品賞を含む7部門の候補になってしまった。
ルーカス自身も最低脚本賞を受賞してしまっている。
技術的な評価は高く、第75回アカデミー賞で視覚効果賞候補になった。
スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐(2005)

原題(英題)
Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith
公開日
2005年7月9日
上映時間
141分
キャスト
- ユアン・マクレガー
- ナタリー・ポートマン
- ヘイデン・クリステンセン
- イアン・マクダーミド
- サミュエル・L・ジャクソン
- ジミー・スミッツ
- フランク・オズ
- アンソニー・ダニエルズ
- クリストファー・リー
- ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
- サイラス・カーソン
- ジェイ・ラガイア
- ブルース・スペンス
- テムエラ・モリソン
- デビッド・バワーズ
- オリバー・フォード・デイビス
- アーメッド・ベスト
- ローハン・ニコル
- ジェレミー・ブロック
- ケニー・ベイカー
- ピーター・メイヒュー
- レベッカ・ジャクソン・メンドーザ
- ジョエル・エドガートン
- ボニー・マリー・ピーシー
- マット・ローワン
- グレーム・ブランデル
- トリシャ・ノーブル
- クローディア・カーバン
- ジェームズ・アール・ジョーンズ
コメント
記念すべき新3部作の完結編。
「 スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還 」が正義の勝利で終わる光の大団円なら、本作は主人公の闇堕ちで終わる闇の物語である。
同じ完結編の3作目でありながら、真逆の読後感であるところがおもしろい。
全てが収斂し、「 ダース・ベイダーがダース・ベイダーになった理由 」が語られる物語の顛末には、バッドエンドでありながらシリーズのファンとしてはカタルシスを感じてしまう。
前作に引き続き、批評的な評判は芳しくなく、アナキンを演じたヘイデン・クリステンセンはゴールデンラズベリー賞で最低助演男優賞を受賞している。
この後の2012年、ルーカスはルーカス・フィルムをウォルト・ディズニー・カンパニーに売却した。
現在はディズニーの動画配信サービス・ディズニープラスで多くのスター・ウォーズシリーズ関連作品を鑑賞することができる。
新3部作でオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーはディズニープラス配信の「 オビ=ワン・ケノービ 」(2022)で同キャラクターを17年ぶりに再演している。
現時点で本作以降、ルーカスは監督作を発表しておらず、エピソード7~9(2015~2019)の3部作は「 原案 」としての限定的な関与に留まっている。

文・ライター:神谷正倫