今や世界でも有数の人気を誇るハリウッド女優、アン・ハサウェイ。
映画好きであれば、一度は出演作を目にしたことがあるのではないだろうか。
デビュー作「 プリティ・プリンセス 」(2001)に始まり、「 プラダを着た悪魔 」(2006)「 レ・ミゼラブル 」(2012)など、数多くの作品の魅力を底上げし、大ヒットに導いてきた。
今回は、着実に実力派女優としての道を築いてきた彼女の魅力を、おすすめ作品とともに振り返ってみよう。
アン・ハサウェイとは

- 本名:アン・ジャクリーン・ハサウェイ
- 誕生日:1982年11月12日
- 出身地:アメリカ(ニューヨーク市ブルックリン区)
父は弁護士、母は舞台女優。名前の由来は「 シェイクスピア 」の妻!
ニューヨークのブルックリンで、弁護士の父と舞台女優の母との間に生まれたアン・ハサウェイ。
「 アン 」という名前は、かの有名な劇作家“ シェイクスピア ”の妻「 アン・ハサウェイ 」から名付けられたそう。
生まれたときから、芸能の道に進むことが決められていたかのようだ。
もともと家族でカトリックに入信しており、アンは修道女になることを夢見ていた。
しかし、兄が同性愛者であったこともあり、同性愛が認められないカトリックから家族で脱退。
高校時代には合唱団の一人としてカーネギー・ホールに立った経歴もあり、当時から映画界の歌姫としての片鱗も伺える。
高校卒業後は俳優の養成学校に入学し、舞台に出演するなど精力的に芝居活動をするようになった。
映画デビュー作である「 プリティ・プリンセス 」でブレイク!一躍有名人に
テレビドラマ「 ゲット・リアル 」で主演に抜擢され、数々のアワードにノミネートされたのち、2001年公開の「 プリティ・プリンセス 」で映画デビュー。
メグ・キャボットの「 プリンセス・ダイアリー 」を原作とした大ヒットロマンスコメディ映画で、主演のアンに注目が集まった。
アンは、ある日突然王女であることを告げられる女子高生を演じるために、ヴィクトリア女王に関する本を熱心に読んで勉強に励んだそうだ。
2004年には続編が公開され、こちらもヒットを記録。
人気女優として大きな一歩を踏み出すこととなった。
一方で、プリンセスのイメージが強くついてしまったことで、その他の役を演じることに苦労したとか。
「 プラダを着た悪魔 」を皮切りに、ハリウッド女優としての道を駆け上がる
彼女を世界的な人気女優へと導いたきっかけは、2006年公開の映画「 プラダを着た悪魔 」だろう。
アン演じるジャーナリスト志望の地味な主人公が、メリル・ストリープ演じる悪魔のように恐ろしい編集長のもとで働く成長記録を描いた作品だ。
これまでの優等生的なイメージが一気に払拭され、コメディを演じられる女優として世間に認められるきっかけとなった。
その後「ダークナイト ライジング」(2012)にて鍛え上げられた肉体と見事なアクションシーンを披露し、「 レ・ミゼラブル 」では第85回アカデミー賞で助演女優賞を受賞。
さまざまな作品で違った魅力を見せるアンの姿に、世界中のファンが虜になっていった。
絶対見ておきたい作品はこれ!
数々の映画作品に出演し、演技の幅を広げていくアン・ハサウェイ。
ここでは、彼女の魅力が存分に味わえる、絶対におさえておきたい作品をピックアップしてご紹介する。
- プラダを着た悪魔(2006年)
- ダークナイト ライジング(2012年)
- レ・ミゼラブル(2012年)
- マイ・インターン(2015年)
プラダを着た悪魔(2006)

原題(英題)
The Devil Wears Prada
公開日
2006年11月18日
上映時間
110分
キャスト
- デビッド・フランケル(監督)
- アン・ハサウェイ
- メリル・ストリープ
- エミリー・ブラント
- スタンリー・トゥッチ
- エイドリアン・グレニアー
- サイモン・ベイカー
コメント
ローレン・ワイズバーガーが執筆した同名小説をもとに制作された本作は、アンのキャリアを語る上で必須といっても過言ではない。
名門大学を卒業したアンディは、ジャーナリストを志しニューヨークへとやってくるが、なぜか有名ファッション誌のアシスタントとして雇われることに。
しかも、アンディがつくことになったのは、“ 鬼編集長 ”として恐れられるミランダの第2アシスタントだった…。
アン・ハサウェイ演じる地味な主人公が、無茶な要求を繰り返す上司に懸命に食らいつき、失敗を繰り返しながら成長していく姿は、多くの視聴者の胸に刺さるはず。
また、鬼編集長を演じる演技派大物女優のメリル・ストリープとアンとの掛け合いがまた見事だ。
ファッションに疎かった主人公がお洒落に目覚め、見た目も内面も変化していく姿は見ているだけでワクワクする。
虐げられてもめげない主人公の性格とばっちり合致したアンのフレッシュな演技を、ぜひ見てほしい。
ダークナイト ライジング(2012)

原題(英題)
The Dark Knight Rises
公開日
2012年7月28日
上映時間
165分
キャスト
- クリストファー・ノーラン(監督)
- クリスチャン・ベール
- マイケル・ケイン
- ゲイリー・オールドマン
- アン・ハサウェイ
- トム・ハーディ
- マリオン・コティヤール
- ジョセフ・ゴードン=レビット
- モーガン・フリーマン
- マシュー・モディーン
- ベン・メンデルソーン
- バーン・ゴーマン
- アロン・モニ・アブトゥブール
- ジュノー・テンプル
- ダニエル・サンジャタ
- クリス・エリス
- トム・コンティ
- ネスター・カーボネル
- ブレット・カレン
- エイダン・ギレン
- リーアム・ニーソン
- ジョシュ・ペンス
- キリアン・マーフィ
- ジョーイ・キング
コメント
クリストファー・ノーランが監督を務める本作は、DCコミックの「 バットマン 」を映画化した「 ダークナイト・トリロジー 」3部作のうち、完結編となる第3作目。
マイケル・ケインやゲイリー・オールドマンなど、前作からお馴染みのキャストの中に、美しい女性怪盗としてアンが登場する。
アンは、本作にて初のアクションシーンを演じている。
体にぴったり密着する窮屈なボディスーツを常時着用し、激しいアクションをする必要があったため、体作りを徹底的に行ったという。
また、極力スタントを使わず自身で演じたいという思いから、積極的にジムに通い、ハイキックなどの難しいアクションを見事演じ切った。
過去作とは全く違った、艶やかな妖しい色気を醸し出す彼女を見ることができる。