許されざる者(1992)

原題(英題)
Unforgiven
公開日
1993年4月17日
上映時間
131分
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ジーン・ハックマン
- モーガン・フリーマン
- リチャード・ハリス
- ジェームズ・ウールベット
- ソウル・ルビネック
- フランシス・フィッシャー
- アンナ・トムソン
- デビッド・マッチ
- ロブ・キャンベル
- アンソニー・ジェームズ
- タラ・ドーン・フレデリック
- ビバリー・エリオット
- リーサ・レポ=マーテル
- ジョジー・スミス
- シェーン・メイア
- アリン・レバシュー
- シェリリーン・カーディナル
- ロバート・クーンズ
- ロン・ホワイト
- ミナ・E・ミナ
- ヘンリー・コペ
- ジェレミー・ラッチフォード
- ジョン・パイパー=ファーガソン
- ジェファーソン・マッピン
コメント
1992年度のアカデミー賞で、作品賞や監督賞を含む4部門を受賞したイーストウッドの最高傑作の一つ。
これまでのキャリアで築き上げてきた西部劇のいろはと、監督としての経験を集約させたサスペンスウエスタンだ。
イーストウッドは、過去に酒浸りで人殺しをした主人公のウィリアム・マリーを演じ、
ジーン・ハックマンやモーガン・フリーマン、リチャード・ハリスら名優たちが脇を固めた。
物語は、主人公のマリーが人を殺めてしまった過去を清算できないまま、再び賞金稼ぎとして銃を手にすることから始まる。
お金のためとはいえ、思い出したくもない過去に戻ってゆく男の苦悩をシリアスに描き出した。
銃を抜くシーンはどこも緊迫感が溢れていて、自然と体が前のめりになり引き込まれてしまう。
台詞の一つを取っても無駄なものがなく、物語のシリアスさや伏線などの演出もずば抜けている。
加えて、台詞ではなく演出だけで心情の変化を表現する場面も、他のイーストウッド作品とは一線を画している。
イーストウッドは16作品目となる本作で、ついに映画作りの頂に上り詰めたといっても過言ではない。
パーフェクトワールド(1993)

原題(英題)
A Perfect World
公開日
1993年12月11日
上映時間
138分
キャスト
- ケビン・コスナー
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ローラ・ダーン
- T・J・ローサー
- キース・ザラバッカ
- レオ・バーメスター
- ポール・ヒューイット
コメント
17作品目となる本作は、脱獄犯と人質の少年が心を通わせていく物語。
脱獄犯のブッチをケビン・コスナー、署長のレッドをイーストウッドが演じ、名優同士の共演が話題を呼んだ。
だが、それだけでなく少年フィリップを演じたT・J・ローサーの秀逸な演技力も光り輝いた。
ちなみにケビン・コスナーは「 ダンス・ウィズ・ウルブズ 」(1990)で監督・主演・製作を務め、
1991年の第63回アカデミー賞で作品賞・監督賞など7部門を受賞している。
イーストウッドと肩を並べる名優にして名監督だ。
マディソン郡の橋(1995)

原題(英題)
The Bridges of Madison County
公開日
1995年9月15日
上映時間
134分
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- メリル・ストリープ
- アニー・コーレイ
- ビクター・スレザック
- ジム・ヘイニー
コメント
「 ソフィーの選択 」(1982)でアカデミー主演女優賞を受賞したメリル・ストリープと共演を果たした18作品目。
イーストウッドが監督と共に主演も務め、たった4日間だけの大人のラブストーリーをロマンチックに描いた。
世界中でベストセラーになったロバート・ジェームズ・ウォーラーの小説「 マディソン郡の橋 」を映画化。
当初はさまざまな監督の名が挙がり、映画化の争奪戦が繰り広げられたとか。
一時はスピルバーグが監督を務めるという話も出ていたようだが、結果的にイーストウッドが映画化をものにした。
また、本作でメリル・ストリープはアカデミー主演女優賞にノミネート。
作品自体は、日本アカデミー賞の外国作品賞にもノミネートされた。
目撃(1997)

原題(英題)
Absolute Power
公開日
1997年5月24日
上映時間
121分
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ジーン・ハックマン
- エド・ハリス
- ジュディ・デイビス
- ローラ・リニー
- デニス・ヘイスバート
- ビル・バートン
- スコット・グレン
コメント
デビッド・バルダッチ原作の小説「 目撃 」を、イーストウッドが監督と主演を務め映画化。
サスペンスである本作は、とあるやり手の泥棒が侵入した邸宅で大統領の不倫を目撃し、
さらには相手の女性を殺してしまう場面に遭遇するという物語だ。
大統領のリッチモンド役には、「 許されざる者 」で保安官役を演じたジーン・ハックマン。
刑事役には「 アポロ13 」(1995)と「 トゥルーマン・ショー 」(1998)のエド・ハリスが出演した。
小説とは異なる結末を用意し、見応えのある展開が観客の興味を誘う。