【 ネタバレなし 】「 ONE PIECE FILM RED ワンピース フィルム レッド 」考察レビュー
劇場版「 ONE PIECE 」15作目。
少年時代の別れから未だ邂逅されない2人を繋ぐ物語。
昨今、劇場アニメで人気を博す「 音楽アニメ 」形式を楽しむのか、蔑むのかは君達次第。
「 ONE PIECE 」の原点回帰と未来の再構築と言える。
固執した塊のジジイ共と、纏まろうとも纏まりきらないワカモノ達の夢と無謀は刹那なのか、希望なのか?
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ONE PIECE FILM RED
あらすじ
公開日
2022年8月6日
原題
ONE PIECE FILM RED
上映時間
115分
キャスト
- 谷口悟朗(監督)
- 田中真弓(モンキー・D・ルフィ)
- 中井和哉(ロロノア・ゾロ)
- 岡村明美(ナミ)
- 山口勝平(ウソップ)
- 平田広明(サンジ)
- 大谷育江(トニートニー・チョッパー)
- 山口由里子(ニコ・ロビン)
- 矢尾一樹(フランキー)
- チョー(ブルック)
- 宝亀克寿(ジンベエ)
- 名塚佳織(ウタ)
- 池田秀一(シャンクス)
- Ado(主題歌)
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
さて、今回の考察の対して浅ければ、前置きとして謝罪します。
僕は「 ONE PIECE 」歴が浅い。
週刊少年ジャンプの連載は、ナミが仲間になるまで。
テレビアニメは一切観ていなかった。
強いて言えば、劇場版を地上波放送でアラバスタとかチョッパーの物語くらい。
そして、友人から借りれた頃に第 60巻(マリンフォード頂上決戦)まで…。
ただ、ここで1つ言えるのは原作的に「 赤髪のシャンクス 」がルフィーに絡むシーンは、幸いにも知っていることだけは幸いした。
「 ONE PIECE 」の中で「 海賊 」は単なる賊もいれば「 義賊 」もいる。
それは現在の四皇も同じと言えよう。
正義を象徴する海軍と本部司令官たち。
支配を象徴する世界政府と、天竜人の頂点たる五労星。
描かれる欲望と愚行の先に在る「 覇道 」と「 王道 」の矜持と魂と希望のバトル。
今作ではルフィーとシャンクスの過去と、新時代への新しい道標を示している。
公開から1週間を過ぎてネット上に散乱するのは、原作はと従来のアニメファンによる否定論が目立つ。
今あ作は原作者(尾田栄一郎)が総合プロデュースを執り、テレビアニメ以前に発表された「 ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック!!」の監督(谷口悟郎)が描いている。
メイン・ストーリーはよくある展開とも言えるし、最近の劇場アニメで人気がある、コンサート的な演出の音楽アニメを融合し「 ONE PIECE 」の世界を描いている。
唄には2020年に「 うっせぇわ 」で躍り出たAdoが担当する。
楽曲はBGMやMVではなく、歌詞が物語の主題を的確に表している。
その為にディズニー・アニメ的とも揶揄されているが、それの何が悪くて拒絶しているのだろうか?
昨年だったか、某地上波放送で尾田栄一郎と歴代編集者が出演して「 もう、全員最終回までの物語は知っている 」「 あと5年で完結する 」と語っている。
その間の社会的、技術的な進歩・進化と、変革で発表のされ方も大きく変わるだろうに、狭量な映画批評が席巻するのは痛ましい。
今作品でも「 狭量な思い 」が暴走する。
その本質に気付かず賛同する大衆。
叩く為政。
諦めない愛情を魅せ、考えさせてくれる。
人が人として心を王道に置き、王道を歩む人々が増えれば増えるほど平和な新時代を築けるだろう。
まとめ
歌は世につれ、世は歌につれ。
音楽や歌は人々を良きに悪しきに鼓舞する。
昔の祭り囃子から戦時中の軍歌。
クラブ・シーンではトリップ感覚に酔いしれる。
現在は動画SNSから、メタバースの世界での現実と乖離した世界へのトリップ。
我々の歓びの行き着く先は「 ひとつなぎの大秘宝 」だと信じる。