とても、とても久々のアドベンチャー・ロマンティック・コメディー!
少々前世紀的な使い古された演出だけど、1周回って良き。
本編のベースになる劇中小説のラヴ・ロマンス・アドヴェンチャーの欧米での位置付けを知らないと、本編の楽しさや目論みが理解できずに終わってしまう。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ザ・ロストシティ
公開日
2022年6月24日
原題
The Lost City
上映時間
112分
キャスト
- アダム・ニー アーロン・ニー(監督)
- サンドラ・ブロック
- チャニング・テイタム
- ダニエル・ラドクリフ
- ダバイン・ジョイ・ランドルフ
- オスカー・ヌニェス
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
僕の世代だと、思い出すのが「 ロマンシング・ストーン・シリーズ 」「 ロマンシング・ストーン 秘宝の谷(1984) 」「 ナイルの宝石(1985)」で、
当時のトップクラスの俳優女優でのコメディ要素もあるラブ・アドベンチャーの現代版という印象。
もしかしたら「 インディ・ジョーンズ 」新作版の方が盛りあがったようにも思えるし、2匹目のドジョウを狙ったと酷評もあり得るかも。
であれば、日本以上に欧米では人気のロマンス小説をもじっていじった今作は、日本国内以上に好評なのだと思える。
ヲタク女性作家とマチズモ系マッチョモデルのメディア・イメージと本人との正反対なギャップ萌えで展開していく中で、謎のイケメン・ソルジャーの登場だけど…。
彼も微妙に空気を読まない非現代社会人。
適役も金はあるけど卑屈な資産家って、常に上質清潔な立場から下々を見下し、自身より上位に怯えてる脆弱人間って、昨今ではありきたり過ぎる(日本や韓国のドラマにて)ステレオタイプの配役を楽しくスリリングに魅せてくれる。
改めてチェックしていくと、主演のサンドラ・ブロックの企画として展開している。
要するに、日本で言えば米倉涼子や天海祐希がコメディ・ドラマの主演を長く努める様なイメージ?
マチズモ(男性至上イメージ)なイメージを演じてきた俳優(チャニング・テイタム)が、正反対のギャップを演じる。
ブラッド・ピットは、カメオどころではでないイメージ通りの活躍を魅せつつも…。
そもそもサンドラ・ブロックと同じヘアメイク繋がりでオファーしたとか。
その返礼なのか、ブラピ主演で公開待ちの「 ブレット・トレイン 」にサンドラ・ブロックもカメオ出演している。
「 ハリー・ポッター・シリーズ 」のダニエル・ラドクリフは、性格が悪い悪役で愉しませてくれる。
今作は物語的には分かりやすい展開をしつつ、メイン・キャストの本来求められてるイメージ逆転を試みた娯楽作品。
まとめ
日本のコミックやライトノベルの実写で、こういったベテラン俳優たちの逆転イメージを試みて成立させるような挑戦的な作品を構築して欲しい。
そういう見本だと感じた次第。