戦闘機好きには堪らない!
ドッグファイトの迫力は時代と共に進化している。
実在する機体と架空の機体を再認識できる。
第1作『トップガン』(1986)

公開日
1986年12月6日
原題
Top Gun
上映時間
110分
キャスト
- トニー・スコット(監督)
- トム・クルーズ(マーヴェリック役)
- ケリー・マクギリス(チャーリー役)
- ヴァル・キルマー(アイスマン役)
- アンソニー・エドワーズ(グース役)
- トム・スケリット(ヴァイパー役)
- メグ・ライアン(キャロル役)
予告編
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価

トップガンに登場する戦闘機(機体)
F-14Aトムキャット

主人公のマーヴェリックやグース、アイスマンが搭乗する機体。
グラマン社製(現ノースロップ・グラマン)
アメリカ海軍の艦上戦闘機として、F-4ファントムⅡの後継機として採用された。
第4世代戦闘機に分類され、1973年〜2006年の退役までリビア、レバノン、湾岸、アフガニスタン等々の戦場で戦果を上げている名機である。
可変翼の機構やデザイン的人気も高く、日本の人気アニメ「 超時空要塞マクロス 」の艦載機で歩行型からヒト型に変形する艦載戦闘機の「 バルキリー 」の元ネタでもある。
A-4 スカイホーク

教官のヴァイパー中佐が訓練で駆る小型戦闘機。
ダグラス・エアクラフト社製。
機動性に富み、対地攻撃用だったが空中戦でも活躍した。
MiG-28

敵機。
本機は実在しない戦闘機である。
撮影で使用されたのは、アメリカ軍のF-5Eタイガー2。
実際のアメリカ軍の訓練でも敵機を担うアグレッサー機でもある。
NinjaGPZ900R
マーヴェリックが乗っていたバイク。
日本のカワサキ製。
原子力空母 エンタープライズ

「 トップガン 」でマーヴェリックたちが待機し発着する空母は、エンタープライズとして描かれている。
実際の撮影で協力した空母はレンジャー内で行われています。
せっかくなのでエンタープライズについて説明します。
アメリカが第二次世界大戦後の核の脅威を想定し、空軍の大型爆撃機とは異なる思想で、超大型空母配備が計画された中の最初の原子力空母がエンタープライズ。
半世紀に渡り、アメリカ海軍の象徴的な空母として就役してきた。
昭和世代の日本人にとっては、エンタープライズが神奈川県横須賀アメリカ海軍基地に寄航する度に「 原子力を日本に持込むな!」と反対デモが起こり、大きくニュースに取り上げられたものです。
映画作品では「 レッドオクトーバーを追え 」で、ジャック・ライアンが原子力潜水艦ダラス搭乗に向かう中継として搭乗した。
また、上記で海軍の象徴と記載したように、SF作品「 スタートレック 」でカーク船長やピカード艦長が指揮していたのエンタープライズである。
「 U.S.S. 」と艦船接頭辞(国籍や種類によって艦名の前に表記)が付く。
- 空母→United States Ship(アメリカ合衆国船)
- スタートレック→United Federation of Planets StarShip(惑星連邦宇宙艦)
最後に
「 トップガン 」公開時は、アメリカとソ連の東西冷戦時代であり「 MiG 」と言う機体コードだけで、敵国=ソ連と臭わせている。
日本人にとっては、1976年にソ連防空軍のMiG-25の1機が演習空域前に離脱し、日本国領空侵犯の危険性により、航空自衛隊千歳基地からF-4EJがスクランブルした。
しかしMiG-25は、自衛隊機に発見されることなく函館空港に強行着陸した。
これが「 ベレンコ中尉亡命事件 」と呼ばれる。
そして、当時に日本の航空機好きにMiG-25のプラモデルも多く売れた。
勿論、僕も買ったのは言うまでもない。
次ページは、「 トップガン マーウェリック 」に登場する機体について。