北野武監督の最新作「首」が、2023年11月23日(木)に公開されることが決定。
「 アウトレイジ 最終章 」から実に6年ぶりの新作となるため、”首”を長くして待ち続けていたファンも多いのではないでしょうか。
本作は、1993年に公開された「 ソナチネ 」のときから、構想が温められていた作品とのこと。
さらに、北野武監督作品の恒例ともいえる豪華キャストに期待値も上がります。
本記事では、最新作「 首 」のキャストからあらすじ、原作小説についてまで、くわしく解説します。
北野武の最新作「 首 」:公開日は11月23日(木)
公開日は2023年11月23日(木)
本作品は日本公開に先立ち、5月23日(火)に、第76回カンヌ国際映画祭「 カンヌ・プレミア 」部門への出品作品として、ドビュッシー劇場で公式上映されました。
上映後には、スタンディングオベーションが5分間も鳴りやまなかったとのこと。
観客からは「 面白くて笑える作品 」「 アクションシーンが最高 」など高い評価を受けています。
本作は、映画界の巨匠であり平成10年に亡くなった黒澤明は生前「 北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず 」と期待していた作品です。
公式サイト、YouTubeでは予告映像も公開されていて、7月3日時点で136万回再生、コメント数も1,400件を超えており注目度の高さが伺えます。
「 首 」では豪華キャストが参加!
戦国武将や侍をはじめ、忍者、百姓など多様なキャラクターたちの野望や裏切りの人間ドラマが織り交ざり、北野作品独特の世界観が作り出されています。
北野武監督の作品では、歴代をみても個性的で魅力的な俳優たちが脇を固めてきましたが、今回の作品も例外ではありません。
北野武は「ビートたけし」名義で、後の豊臣秀吉となる羽柴秀吉を演じ、その他、明智光秀を西島秀俊、織田信長を加瀬亮、黒田官兵衛を浅野忠信、
羽柴秀長を大森南朋、農民役である難波茂助を中村獅童が務めるなど、今回も実力派俳優たちも脇を固めています。
- ビートたけし
- 西島秀俊
- 加瀬亮
- 中村獅童
- 木村祐一
- 遠藤憲一
- 勝村政信
- 寺島進
- 桐谷健太
- 浅野忠信
- 大森南朋
- 六平直政
- 大竹まこと
- 津田寛治
- 荒川良々
- 寛一郎
- 副島淳
- 小林薫
- 岸部一徳
「 首 」のあらすじ:戦国時代の織田信長の野望と運命を描く
本作は、戦国時代を舞台にした作品です。
物語は織田信長が天下統一を目指し、実際に歴史上にあった「 山崎の戦い 」「 本能寺の変 」などを描いています。
物語の中心には、信長の家臣である荒木村重が反乱を起こし、姿を消すという事件があります。
信長は、明智光秀や羽柴秀吉といった家臣たちを集め、村重の捜索を命じます。
この中で秀吉は、村重を利用して信長や光秀を謀略にかけて天下を手に入れようと企みます。
秀吉の弟である羽柴秀長や軍司の黒田官兵衛と共に、元忍者である曾呂利新左衛門を雇うことを決意。
一方、同じ農民である秀吉に憧れる百姓・難波茂助は、自身も成り上がるため、戦場に身を投じます。
「 首 」は実在する人物たちの物語が交錯する戦国エンタテインメントとして描かれています。
「 首 」の原作は北野武著の同名小説!現在は品切れ?
本作は2019年に出版された同名小説が原作。
北野武自身が執筆した書き下ろし長編作品です。
7月4日時点でのAmazonのレビュー評価は3.9点となかなかの高評価。
ユーザーレビューでも、
「 リアルな戦国時代の誰も描かなかったタブーが書かれていて、さすが世界の北野だと感心した。」
「 アウトレイジな本能寺モノ。まったく新しい本能寺小説の誕生 」
「 話が壮大で、人間のひがみ、ねたみ、裏切りがリアルに書かれ、戦闘シーンに関しては、武さんの独特の世界観と生々しさが出ていました。」
など、好意的な意見が多かったです。
一方では、
「 本格歴史小説とかと比べたら数段落ちますが、まあまあ面白いです。武将の会話が奇抜すぎて興醒めします 」
「 語り口が時折現代的すぎたりキャラクターも新解釈と言えるほどの新鮮さもなく、あまり面白いとは思えない。」
など厳しい意見も。
時代小説が好きな人には少し物足りないという感想が多い模様。
ただ現在、映画公開の影響なのかどこのネットショップも「 販売休止 」で、Amazon、楽天ブックス、ヨドバシと購入できない状態です。
※Amazonでは購入可能ですが定価¥1,760(税込)が倍以上の金額となっています。
原作を読みたい方は、再版されるまで待つか書店で入手した方が早いかもしれません。
まとめ
黒澤明監督が遺した名作「 七人の侍 」に匹敵するかどうか。
気になるところです。
6年ぶりの新作、構想30年ということもあり、期待値が上がる作品でもあります。
北野武ファンはもちろん、映画が好きな人たちにとっても大注目の作品となるでしょう。