楽曲を聞いてから見よう。
「 フリースタイルダンジョン 」でラスボスを務めたラッパー・般若の初武道館公演を軸にした長編ドキュメンタリー。
「 日本語ラップ 」 を貫き通した男の生き様が楽曲とリンクする瞬間、見ている側にも熱いものがこみ上げてくる。
長渕、やっぱカッコイイな。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
その男、東京につき

公開日
2020年12月25日
上映時間
115分
キャスト
- 岡島龍介(監督)
- 般若
- ZEEBRA
- t-ACE
- R-指定
- 長渕剛
予告編
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽(BGM)
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

今作の主役ラッパー般若をご存じでしょうか?
TV番組「 フリースタイルダンジョン 」で知っている人も多いかと。
今作は般若の初長編ドキュメンタリーでして、好き嫌いはハッキリ分かれると思います。
「 万人受けする音楽を作ってると思わない 」と般若本人も語っています。
般若の曲は流行りの本場アメリカのトレンドを組み入れたオシャレなHIPHOPではなく、彼自身の不器用で無骨なカッコ良さを「 日本語ラップ」 にこだわって表現しています。
般若の楽曲そのままの雰囲気と内容なのです。
とりあえず一曲聞いてみてほしい。
その人生観と生き様に共感できる人であるならば、最高に刺激を受けられる作品になっています。
曲にハマらなければ、もしかしたら楽しめないかも。
好きだった点
テーマ別の章ごとに分かれ、「 般若本人または関係者へのインタビュー 」 → 「 武道館ライブ映像 」を交互に流す構成。
ラッパーとして苦しんだ期間や複雑な生い立ちなどを理解した上での武道館ライブ。
映像は感情移入できて、かなり心揺さぶられます。
嫌いだった点
般若のカッコ良さが映画の作品としては逆に仇となっている気がします。
裏も表も変わらず無骨な男前なので、物語の起伏には乏しいなと思いました。
「 実は… 」的な裏側や大きなアップダウンはあまり感じられません。
見どころ
ラストの長渕剛へのインタビューシーンがめちゃくちゃ渋い。
般若にとって長渕剛は音楽に目覚めるキッカケとなった憧れなわけで。
「 長渕生まれ HIPHOP育ち 」と歌詞を書いている程の存在。
劇中ラストに般若について語るシーンがあります。
そのシーンに作品の全てが詰まっているといっても過言ではない。
そう思う程に説得力あるインタビューでした。
やっぱ貫禄あるわあ。
まとめ

泥だらけになりながらも前に進む生き方をカッコいいと思える、そんな男気溢れるあなたならば、今作を見て般若を好きになれるはずです。