「 ブリス 〜たどり着く世界〜 」の映画情報・あらすじ・レビュー

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この世界は、リアル?仮想世界?

不幸なその世界が現実とは限らない。

あなたはどちらの世界で生きていきたいですか?

目次

ブリス ~たどり着く世界~

ブリス 〜たどり着く世界〜
©ブリス 〜たどり着く世界〜

あらすじ

満たされない男と謎めいた女は、自分たちがシミュレーションの世界で生きていると信じる。そして、彼らは何が真実で、自分たちが本当に属する場所はどこなのかを考え始める。

公開日

2021年2月5日

上映時間

103

原題

Bliss 

キャスト

  • マイク・ケイヒル(監督・脚本)
  • サルマ・ハエック
  • マデリーン・ジーマ
  • オーウェン・ウィルソン
  • ネスタ・クーパー
  • ジョシュア・レナード

予告編

考察・感想レビュー

ブリス 〜たどり着く世界〜
©ブリス 〜たどり着く世界〜

好きだった点

「 リアルの世界は恵まれた環境で、仮想世界では離婚して仕事を失う 」

リアル世界がどれだけいい環境かを知るために、仮想世界が作られたという設定は新しくて良かった。

設定自体は良かったので、もう少しストーリーを深堀したら面白い作品になったのではないでしょうか。

リアル世界のユートピア感が綺麗でした。

嫌いだった点

主人公とヒロインの間柄に愛を感じられなかった。

なぜこの二人がカップルになっているのか、全く共感できません。

イザベルはどこかの占い師のような濃いメイクでヒロイン感はないですし、博士の割りには間抜けでヒステリックでした。

演じたサルマ・ハエックと言えば、「 デスペラード 」での美しいイメージだったので少し残念でした。

マトリックス 」にアクションをなくしたような雰囲気ですが、特に内容もなく、何が言いたかったのか理解ができません。

ストーリーは一本道で話が終わってしまいました。

脚本はもう少しどうにかならなかったのか。

見どころ

主人公グレッグは、仮想世界において麻薬依存で家族にも見放された挙句に会社もクビになる。

ホームレスとして生活をし、服もボロボロ。

一方のリアルでは、発明博士として知られ、尊敬され素晴らしい家も持っている。

主人公は麻薬依存なので、どちらが現実なのか分からなくなってしまいます。

SF映画ですが、ドラッグの怖さなども描かれている。

リアルの幸せを再確認するために、イザベルがこの仮想現実を作ったとのことです。

リアルに戻るための「 青い水晶 」は、仮想世界でしか入手できず且つ入手困難。

仮想世界へ行くのはあまりにもリスクが高い。

あえて不幸せな世界に飛び込むことで、生きていることを実感するためなのではないか?とも考えられました。

blissは日本語で「 至福 」や「 この上ない喜び 」という意味。

最終的に主人公が仮想世界の娘を選んだように、自分が幸せを感じる方が本当のリアルということ。

薬物依存はリアルと現実の区別が付かなくなるということを言いたかったのではないでしょうか。

まとめ

ブリス 〜たどり着く世界〜
©ブリス 〜たどり着く世界〜

仮想世界と聞いて「 攻殻機動隊 」、「 マトリックス 」、「 インセプション 」をイメージしていると楽しめないかもしれません。

私はそのようなSFが好きなので、相性がよくありませんでしたが、今いる世界がもしかしたら現実ではないのかもしれない。

と思わせてくれるような新しい切り口の作品でした。

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