【 超厳選 】2024年度日本映画トップ10を紹介!

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第4位「 ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ 」

©ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

あらすじ

殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)が宮崎県に出張。到着早々ミッションをこなし、バカンス気分を満喫していたが、ちさとはとあることに気づく。今日は相棒まひろの誕生日、しかしこの後は次の殺しの予定が入っていてプレゼントを用意する暇もない! 内心の焦りを隠しつつ、ターゲットがいる宮崎県庁に向かう。チンピラを一人消すだけの簡単な仕事のはずが、指定された場所にいたのはターゲットに銃を向けている謎の男。この男の正体は一匹狼の殺し屋、冬村かえで(池松壮亮)。 150人殺しの達成を目指す“史上最強の敵”が、ちさととまひろを絶体絶命のピンチに追い詰めるのだった・・・。

(公式サイトより引用)

公開日

2024年9月27日

上映時間

112分

予告編

キャスト

  • 阪元裕吾(監督、脚本)
  • 髙石あかり
  • 伊澤彩織
  • 水石亜飛夢
  • 中井友望
  • 飛永翼
  • 大谷主水
  • かいばしら
  • カルマ
  • Mr.バニー
  • 前田敦子
  • 池松壮亮

公式サイト

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

コメント

「 ベイビーわるきゅーれ 」シリーズの第3弾にして最高傑作。

ちさととまひろのコンビはさらに魅力的なキャラとなり、永遠に見ていたいと思わせる愛しさに溢れている。

冬村かえで(池松壮亮)という最強の敵を迎えたことで、アクションも格段の進歩を見せている。

そして本作のポイントは、このシリーズの本質的なテーマを明らかにしたことにある。

「 ベイビーわるきゅーれ 」とは、深刻なコミュニケーション障害を持つASD(自閉スペクトラム症)であるまひろが、ちさとという最高のバディとの出会いによって、少しずつ光の当たる場所へと歩み出していく物語なのだ。

同じくASDであるかえでは「 ちさとと出会えなかったまひろ 」の姿であり、それだけに両者の戦いは壮絶であると同時に哀切だ。

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「 ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ 」の映画情報・あらすじ・レビュー

阪元裕吾監督が語る制作秘話とは「 ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ 」インタビュー

第5位「 正義の行方 」

©正義の行方

あらすじ

1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が殺害された「飯塚事件」。DNA型鑑定などによって犯人とされた久間三千年(くまみちとし)は、2006年に最高裁で死刑が確定、2008年に福岡拘置所で刑死した。“異例の早さ”だった。翌年には冤罪を訴える再審請求が提起され、事件の余波はいまなお続いている。

本作は、弁護士、警察官、新聞記者という立場を異にする当事者たちが語る−−−−時に激しく対立する〈真実〉と〈正義〉を突き合わせながら事件の全体像を多面的に描き、やがてこの国の司法の姿を浮き彫りにしていく。

(公式サイトより引用)

公開日

2024年4月27日

上映時間

158分

予告編

キャスト

  • 木寺一孝(監督)

公式サイト

正義の行方

コメント

1992年に2人の女児が殺された飯塚事件。

犯人とされた久間三千年は1994年に逮捕され2008年に死刑になったが、実は冤罪だった可能性も指摘されている。

その事件に関わった人々の姿をさまざまな角度から追うドキュメンタリー。

久間三千年は本当に少女たちを殺したのか、真実はこの映画を見ても分からない。

この映画によって明らかになるのは、警察や司法、そして報道が、いかに人間的な要素によって動いているかということだ。

同じ事件に関わりながら、立場によって全く違う「 正義 」や「 真実 」。

まさしく現実世界における「 羅生門 」であり、その不条理を徹底的に追究する力作だ。

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「 正義の行方 」感想レビュー、真実や正義を知ることの絶望的な難しさ

第6位「 愛の茶番 」

©愛の茶番

あらすじ

ルミ(遠藤留奈)とアキ(冨手麻妙)は、波長の合わない姉妹だった。キヨヒコ(金子清文)と結婚したルミは、かつての恋人・リョウスケ(岩瀬亮)を忘れられないでいる。いっぽうアキは、地下系シンガーソングライターとして活動していたが、マネージャーのドンコ(江本純子)と活動方針をめぐってしばしば対立していた。また同じように全力で「愛」に迷子でいる人々、リエ(菅原雪)、スミオ(吉川純広)、K(藤田晃輔)、トモタロウ(美館智範)らが、さらに複雑に、ルミとアキの生活に交錯していくのだった――
(公式サイトより引用)

公開日

2024年12月7日

上映時間

120分

予告編

キャスト

  • 江本純子(監督)
  • 遠藤留奈
  • 冨手麻妙
  • 菅原雪
  • 岩瀬亮
  • 吉川純広
  • 藤田晃輔
  • 美館智範
  • 江本純子
  • 加治屋彰人
  • 丙次
  • 斎藤千晃
  • 近藤茶
  • 金子清文
  • 渇望者

公式サイト

愛の茶番

コメント

演劇界の鬼才・江本純子が「 過激派オペラ 」(2016)に続いて放つ監督第2作。

ほとんどがインプロ芝居に基づくコラージュで、映画と演劇が複雑怪奇に混ざり合うおもしろさは、「 かつて見たことがない映画 」そのものだ。

斬新さという点ではずば抜けているのでもっと上位に入れたかったが、上の5本はあまりにも鉄壁すぎた。

↓レビュー記事はこちら

「 愛の茶番 」の映画情報・あらすじ・レビュー

第7位「 雨の中の慾情 」

©雨の中の慾情

公開日

2024年11月29日

上映時間

132分

予告編

キャスト

  • 片山慎三(監督)
  • 成田凌
  • 中村映里子
  • 森田剛
  • 足立智充
  • 中西柚貴
  • 松浦祐也
  • 梁秩誠
  • 李沐薰
  • 伊島空
  • 李杏
  • 竹中直人

公式サイト

雨の中の慾情

コメント

片山慎三がつげ義春の漫画にインスパイアされて描き出した日本映画史に残る怪作。

性的な妄想と戦争の過酷な現実が交錯し、夢と現実が多層的に重なり合う。

観賞直後は評価に迷う部分もあったが、時間が経てば経つほど、紛れもない傑作であったという確信が強まる。

「 愛の茶番 」と本作は、映画としての斬新さにおいては、ここ10年間でも最高のものだ。

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