国際女性デー表彰式「 HAPPY WOMAN FESTA 2025 」レポ

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皆さまは「 国際女性デー 」という名前を聞いたことがあるでしょうか。

女性の生き方を考える日のことです。国連が1975年に定め、日本で表彰式が始まって9回目となる今年のテーマは「 NEXT50~行動でつなぐ、幸せな未来~ 」です。

本日3月8日がその「 国際女性デー 」それに先立ち、3月6日に行われた表彰式の様子をお伝えします。


シンボルの花は「ミモザ」シンボルカラーは「イエロー」

この日はメディア関係者も「 黄色のものを身に付ける 」というドレスコードがありました。一足早い春の訪れを感じさせる黄色と、今年一年さまざまな分野で活躍したきた華々しい受賞者たちで、場内はその名の通りHAPPYがたくさん溢れていました。

持続可能な社会づくりに向け、女性のエンパワメントおよびSDGs推進に挑戦する個人や企業の取り組みを広く社会に周知させることが、国際女性デーおよびSDGsの認知拡大につながります。

ハッピーウーマンフェスタ実行委員長の小川孔一さんからは、「 女性をはじめ、全ての人が幸せに生きられる社会を目指しています。そしてこれからの50年、100年をつくるイベントとして成長させていきたいです 」との言葉がありました。

目次

企業部門の「 女性応援ブランド賞 」

Flora株式会社:「 Wellflow 」

女性が抱える健康課題をAIとデータで解決するフェムテックサービスを展開。

月経にまつわる課題が更年期障害を引き起こしやすくするのかなど、女性の生涯にわたるデータセットをもとに課題解決を提案してきた。男性を含む全従業員の健康を支える点も高く評価。

ジェンダー平等とウェルビーイングの推進に貢献した。

株式会社インタープロトモータースポーツ「 KYOJO CUP 」

男性主体のモータースポーツ界において、女性の活躍を推進するモータースポーツ文化の醸成に寄与してきた。次世代の女性ドライバー育成やモータースポーツ界全体のダイバーシティ推進にも大きく貢献。

9年前は10名程度だった女性ドライバーは現在、40名を超えた。

世界中のレースを愛する女性ドライバーたちが日本のレースを目指し、子どもたちにとって新しい憧れの夢を生み出せるようなスポーツを作っていきたい。

株式会社ヴァンドームヤマダ「 VENDOME AOYAMA 」

会社設立から52年、現在は社員の95%を女性が占める。

ジュエリーを通して女性の日常を応援するとともに女性が働きやすい環境づくりに注力し、女性のキャリア支援、動物保護団体にも取り組んできた。

2018年からは継続的に、マラソン大会「渋谷表参道ウイメンズラン」で完走した人全員に記念ジュエリーを提供している。

株式会社ファミリーマート「 コーヒー豆生産国エチオピアへの支援 」

生理用品の不足により、生理日は学校を欠席するというエチオピアの女子生徒。

彼女たちへ吸水ショーツを寄付することで、教育格差を是正してきた。またコーヒー1杯に付き1円の寄付をする。この寄付が実現するまでに1年半以上の時間を費やした。

受賞の言葉では、今後も女性や子供たちへの貢献を誓った。

株式会社ワコール「 YOJOY 」

女性のセルフケアを応援する「 フェムケアプロジェクト 」を展開。

女性特有の健康課題に対応し、「 yojoyチェック 」等の情報を発信し、デリケートゾーンのケアを含む多様なセルフケア商品を提供している点が評価された。

女性のおよそ7割が、PMSなど女性特有の症状に悩まされている現状をうけ、オンラインチェックやアンダーウェア、デリケートゾーンケア商品を通じてサポートしていく決意を表明した。

森永乳業株式会社「 PURESU 」

50年以上のビフィズス菌研究による知見をもとに、チーズの副産物に由来する健康飲料として、多くの人々の健康とウェルビーイングに貢献する点が評価された。

当社の研究は、育児用ミルクを開発する際に赤ちゃんの健康だけでなく母親である女性も応援したい、という思いをもとにスタートした。

個人部門の「 HAPPY WOMAN賞 」

IMARUさん

©︎HAPPY WOMAN FESTA 2025 / IMARUさん 

タレント活動に加え、保護犬・猫の支援活動や、性の悩み、ジェンダー問題などを率直に語るポッドキャスト「 ハダカベヤ 」での発信を通じて、多様な価値観を尊重する社会の実現に貢献している点が評価され受賞。

受賞の言葉では、このような賞をいただけるとは思わず驚いたと述べ、ポッドキャストを通じて様々な分野で活躍する女性たちと出会えたこと、リスナーからの声を聞き、社会には取り組むべき課題が多いと感じたと語り、自身を支えてくれた多くの女性たちに感謝し、この賞を共に分かち合いたいと締めくくった。

平原綾香さん

©︎HAPPY WOMAN FESTA 2025 / 平原綾香さん

音楽を通じた長年の社会貢献活動、平原綾香ジュピター基金を通じたチャリティコンサート継続開催などが評価された。毎回、寄付する団体が異なるのが特徴。その年その年で、困ってる団体を選定している。

受賞の言葉では、父を亡くし、家族を守ろうと頑張ってきた。このハッピーウーマン賞で大きな愛を胸に頑張って行こうと思う。これからもジュピター基金と共に、子どもたちへの支援、世界中でコンサートを行いたいと語った。

坂本美雨さん

©︎HAPPY WOMAN FESTA 2025 / 坂本美雨さん

音楽を通じ社会課題に向き合い、平和と優しさを広める活動を通じて受賞した。特にパレスチナの現状発信と支援、動物愛護、児童虐待防止活動が評価された。受賞の言葉では、娘との日常を語りつつ、差別や暴力から心を護る難しさ、パレスチナの人々との繋がり、生活の相互性を強調。優しい社会実現への願いを述べた。

板谷由夏さん

©︎HAPPY WOMAN FESTA 2025 / 板谷由夏さん

俳優として多くの女性に共感と勇気を届け、自身が手掛けるブランド「SINME」で挑戦の大切さを発信。チャリティオークションへの参加など社会貢献活動も評価され受賞。受賞の言葉では、自身が50歳を迎えるにあたり、仕事の現場で女性がとても増えてきていることを痛感。年下世代を勇気づける存在でありたいと述べた。

本目さよさん(女性議員)

女性議員を増やす信念でウーマンシフトを設立し、全国の女性議員支援と次世代育成に貢献。「 ママ議員 」インターン導入などで女性の政治参加を促進。区議としての活動を通じ、政治の多様性と持続可能な社会づくりに貢献したことが評価された。

受賞の言葉では、女性議員同士の繋がりの重要性を強調。支援への感謝を述べ、今後も若手女性議員育成と女性の声が届く社会を目指すと語った。

河野恵美子さん(外科医)

外科医として女性医師のエンパワーメントとジェンダー平等推進に尽力 。女性外科医支援、女性に配慮した手術器具開発、キャリア支援団体設立等、外科医療分野での女性活躍と持続可能な医療に貢献したことが評価された。

受賞の言葉では、男性社会である外科で、女性医師が出産後にキャリアを断念することを防ぎたいと語った。 女性外科医の増加に触れ、性別に関わらず能力を発揮できる外科社会を目指し尽力すると述べた。

坂本美雨さんへの質問

最後、筆者が坂本美雨さんへ質問しました。

パレスチナという遠い国の問題を、この日本で、日常に落とし込んで皆に伝えるためにどのような工夫をしていますか ?

ーー坂本美雨さん
「 この1年半、パレスチナについて調べ、実際に現地の人々とやりとりをするうちに、パレスチナの方々のキャラクターやどんな文化を持っているのかというのが少しずつ分かってきたんですね。例えば、海が好きで、猫を大切にしている。知らない人にもご飯をごちそうするのが好きな人たちなんです。そういう具体的な情報を伝えることで、パレスチナの人たちのことを『 あの人のこと 』として身近に感じてもらえたと思います 」

筆者はパレスチナ問題を描いたドキュメンタリー「 私は憎まないの記事を書いたことがある。坂本さんは、この難しく奥が深い問題に、子育てをしながら1年半も現状を発信し続けた。だからこそ知り得た現地の人たちの日常を明るく伝えられる。

それが坂本さんのエンパワメントなのだと感じた。

執筆者

文・ライター:栗秋美穂

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