皆さんは「 ヴィラン 」好きですか?
「 どのヴィランも嫌い!」
「 ヴィランってただの敵でしょ。」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、ヴィランにも色々な種類があり、彼らを倒すことだけが正義なのか?と問いたくなるような作品もあるのです。
そこで今回は、「 ヴィランだけどファンになっちゃう!」そんな魅惑的なヴィランをご紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
JOKER:映画「 ジョーカー 」
映画のあらすじ
コメディアンを夢みる孤独で心やさしい青年アーサー。彼は、ピエロのメイクをして大道芸人として働き、母の介護をしながら生活している。同じアパートに住むソフィーに好意を抱き、たびたび後をつけるなどの行動も。笑いのある人生は素晴らしいと考え、貧しさや病気などでどん底の中、必死にもがき生きているアーサー。そんなアーサーがどうして凶悪な犯罪者ジョーカーとなってしまったのだろうかー。
ヴィランの魅力
ジョーカーの魅力、それはずばり”同情”してしまうという点。
これは映画「 バットマン 」だけを見るとそうは言えないのですが、ジョーカーを主人公にした映画「 ジョーカー 」を見ると、ジョーカーに対し「 情 」が湧いてきてしまいます。
悪に染まるための仕方ない理由があるように思わせる、「 ジョーカー 」はそんな映画に仕上がっています。
ジョーカーは、元々は「 バットマン 」に登場するヴィラン。
自分の意にそぐわない者は平気で殺す恐ろしい殺人鬼です。
「 ジョーカー 」では、青年アーサーが恐ろしい犯罪者となるまでが描かれています。
環境や周りの人間たちからひどい扱いを受けてきた青年が悪に染まる過程は、正直言って同情してしまいます。
殺人はもちろんやってはいけない行為ですが、そこにいたる背景をここまで丁寧に描かれてしまうと、人は犯人側を「 かわいそう 」と思ってしまうのだと気づかされました。
また、映画「 ジョーカー 」を見ると、世の中の犯罪者の中には、酷な扱いを受けてきたがゆえに狂ってしまった人もいるのではないか、と考えさせられます。
犯罪などの悪は、人、そして社会が生むのだと気づかされる作品で、キャラクターだけでなく作品も魅力的でした。
ハーレイ・クイン:映画「 スーサイドスクワッド 」
映画のあらすじ
スーパーマンの死から時が立ち、アメリカ政府の高官アマンダ・ウォラーは新たなるメタヒューマンへの対策としてある計画を実行する。死刑や終身刑になり服役していた犯罪者たちを減刑を理由に集め、特殊部隊・通称「スーサイド・スクワッド」を結成させたのだ。メンバーは、ヒットマンのデッドショット、元精神科医でジョーカーの恋人のハーレイクインを中心とした凶悪犯罪者たち。彼らは命令に逆らったら殺される装置を首につけられ、新たな脅威に立ち向かう。
ヴィランの魅力
ハーレイクインの魅力、それはずばり「 かわいすぎる 」ところ!
キュートなルックスにおかしな言動。
バットを持って戦う姿は狂気とかわいさが上手く融合しています。
男を魅了し、女から憧れられる、そんなヴィランです。
はっきり言って元精神科医には全く見えません。
むしろ、ジョーカーのことが大好きでたまらないといったふるまいはメンヘラ要素抜群。
そんなところも女性的には共感ポイントなのかもしれません。
また、彼女は殺しに関して特別な思想があるようには見えません。
ビジョンもなく、自分の邪魔だから倒す、そんな彼女の態度はまるでピュアな子供のようです。
あくまでも自分は愛に生きている、と考えているところが彼女をキュートに見せてしまう要因ではないでしょうか。
ちなみに、公開当時の渋谷ハロウィンでは、ハーレイクインの仮装が大人気でした。
モリアーティ教授:映画「 シャーロックホームズ シャドウゲーム 」
映画のあらすじ
ヨーロッパ各地で爆破事件が発生。ホームズは、事件はすべて繋がっており天才数学者・モリアーティ教授が黒幕だと推理する。また、事件に関与していると見たアイリーンが姿を消してしまう。「手を引かなければワトソンを狙う。」とモリアーティ教授に脅されたホームズだが、事件解決のためフランスへ向かう。
ヴィランの魅力
ホームズの宿敵として名高いモリアーティ教授。
彼の魅力は圧倒的な知力と品の良さ、そして二面性でしょう。
頭脳明晰なモリアーティ教授は、自身の手を汚すことなく多くの殺人をやってのけます。
また、表向きのふるまいは品が良く温厚で、彼を慕う人も多くいます。
偏屈・変人で人付き合いが得意とは言えないホームズにとってやっかいな人物。穏やかで尊敬される天才数学教授という表の顔を持ちながら、裏ではうまく人を使いながら罪を犯し続ける。
その二面性は多くのファンを魅了し、モリアーティ教授をカリスマ的存在にのし上げているのです。
ヴォルデモート:映画「 ハリーポッターシリーズ 」
映画のあらすじ
両親を亡くし、母親の妹の家で暮らすハリーポッター。義両親やその息子ダドリーから酷い扱いを受けながら生活していると、ハリーの元に手紙が。それはハリーの亡くなった両親が通っていたホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証でした。ホグワーツへ通うことになったハリー。そこで自身の親の死に、悪の魔法使いヴォルデモートが関わっていると知るのです。
ヴィランの魅力
ハリーポッターシリーズを通して描かれる最大の敵ヴォルデモート。
彼の魅力はその残忍さとカリスマ性でしょう。
自分に逆らう者、自分の計画の邪魔になる者はそれまで味方であった人物でさえ殺してしまいます。
自分を腫れ物扱いしてきたマグルへの嫌悪感が強く、魔法使いが世界を支配すべきと考えています。
恐怖と力で全てを支配しようとする姿は、まさにヴィランの中のヴィラン!
彼の考え方やその残忍さに惹かれ慕う者が、作品の中でも多くいます。
ヴォルデモートには、彼なりのビジョンがあり、自分は崇高なことをしていると信じて疑わないのです。
良くない扱いを人間から受けてきたとは言え、幼い頃から魔法でやり返したり盗みをしたりしているところを見ると、環境だけが彼を悪にしたのではなく、彼の心の中に既に悪の芽が生えていたのでは?と思います。
グリンデルバルド:映画「 ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密 」
映画のあらすじ
ニュートはダンブルドアの命令で、グリンデルバルドの企みを阻止する軍団を作る。メンバーにはマグルのジェイコブまでおり、まさにでこぼこ軍団。物語の鍵となる存在・麒麟をグリンデルバルドに渡さないため、ダンブルドアがとった作戦とはー?
ヴィランの魅力
グリンデルバルドの魅力、それはダンブルドアと深い仲の存在という点でしょう。
グリンデルバルドそのものとしての魅力は、まだ映画作品でそこまで触れられていません。
それでも映画ファンタビが人気でグリンデルバルドにも注目が集まっているのは、まさにダンブルドアの存在が大きいのです。
JKローリングの作品「ハリーポッターシリーズ」で描かれるダンブルドアは謎多き人物。
ハリーポッターシリーズでは、やさしく偉大で粋なおじいちゃん魔法使いといった印象のダンブルドアですが、ファンタビでは一味違う。寛大で粋なところは変わりませんが、グリンデルバルドのことになると表情を変え、彼を「 愛していた 」と言うのです。
ダンブルドアにここまで言わせるグリンデルバルド。
一気に興味が湧いてきますよね。
また、ファンタビシリーズ1と2では、グリンデルバルドはジョニー・デップが演じていました。
ジョニー・デップ版のグリンデルバルドは最恐最悪といった印象のみでしたが、本作でマッツ・ミケルセンが演じると、「 ダンブルドアの旧友 」といった深みが出ます。
マッツが演じることで、よりグリンデルバルドのファンができてしまう感じがしました。
まとめ
今回は、魅力的なヴィランが登場する映画とヴィランについて紹介しました。
一口にヴィランと言えど、それぞれキャラや考え方が異なっていて、好き嫌いが分かれるだろうと感じました。
ぜひ今回ご紹介した作品をご覧になってくださいね。
ちなみに、1作目にご紹介した「 ジョーカー 」の続編「 ジョーカー2 」が2024年10月4日(金)に公開決定とのことです。
事前に「 ジョーカー 」を観て予習しておきましょう。