「 プロミシング・ヤング・ウーマン 」考察レビュー

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プロミシング・ヤング・ウーマン
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム@ayahhiからの投稿レビューです。

爽快さが余計に悲しい復讐劇。

切なくも志のあるラストに、見ている自分の中にも誓いをたてるような意欲作。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

プロミシング・ヤング・ウーマン

プロミシング・ヤング・ウーマン
©プロミシング・ヤング・ウーマン

公開日

2021年7月16日

原題

Promising Young Woman 

上映時間

113分

予告編

キャスト

  • エメラルド・フェネル(監督)
  • キャリー・マリガン
  • ボー・バーナム
  • アリソン・ブリー
  • クランシー・ブラウン

公式サイト

プロミシング・ヤング・ウーマン

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 5]映像[/value]

[value 5]脚本[/value]

[value 5]キャスト[/value]

[value 3]音楽(BGM)[/value]

[value 3]リピート度[/value]

[value 3]グロ度[/value]

[value 5 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー

プロミシング・ヤング・ウーマン
©プロミシング・ヤング・ウーマン

好きだった点

あまりにも切ないラストではありますが、そこにキャシーの思いと志が感じられ、女性同士の連帯という意味では胸が熱くなります。

キャシーが目のシワを全く隠していないというのが好感が持てます。

おそらくは、いくらでも修正できる現代の技術の中にあって、あえて目じりや肘のシワといった年齢を感じさせる要素をあくまで自然に描いていることにも製作上の意図があると感じます。

嫌いだった点

この映画は、「 本当にイヤだ 」と思うようなことばかり出てきます。

成績優秀だったキャシーとニーナが医学部を中退せざるを得なくなった事件のことは、女性の自分としては見るのもしんどいです。

被害者の女性ばかり苦しみ、加害者の男性は保護され、のうのうと人生を成功させるという図式は、世界じゅうで沢山起きていることだと想像できます。

なので、この映画は苦しいです。

ただ、こうした社会構造があるのだという自覚と、それを絶対に許さないという意思を再確認した気持ちです。

考察レビュー

男性の意見におもねる、女性の味方ではない女性も描いているのが興味深いです。

属性は関係ないというメッセージを感じました。

この映画を、この映画に登場するような立場や生き方をしてきた男性が見たら、一体どんな反応をするだろう?と思いました。

もしかしたら、ごくごく自然に、復讐された男性たちに同情する人も多いかもしれません。

「 俺たちは悪くない。俺たちは力があるから、コントロールできる 」

という兄弟愛のような連帯は、たとえば、利権を共にする政治家同士にありそうな話だなと感じました。

まとめ

プロミシング・ヤング・ウーマン
©プロミシング・ヤング・ウーマン

日本での公開でも原題のままにしてくれたのは誠意を感じました。

客寄せのような残念な邦題でなく、「 若く、将来を約束された優秀な女性が失ったもの 」に思いを馳せるには、この題名しかなかったと思いました。

とはいえ、性別での分断を煽る作品とは捉えないで欲しいです。

「 自分を優位に思い、他者をおざなりにしていい 」なんて考えは絶対に許さない。

という意思を感じるメッセージ性の強い作品でした。

プロミシング・ヤング・ウーマン

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