どうやって生きていたらこんなストーリーが思いつくのだろうか?という驚きの設定と、監督の「 やりたい 」が詰まった愛すべきB級映画でした。
アフリカン・カンフー・ナチス

あらすじ
第2次大戦後、アフリカのガーナに逃亡したヒトラーと東條英機は、魔術的パワーを秘めた「血塗れの党旗」を用いて人々を洗脳。現地を制圧して世界侵略を目論む。そんな中、彼らに地元のカンフー道場を潰され、恋人まで奪われた青年は、復讐を誓って過酷な修行に励む。
公開日
2021年6月12日(R15指定)
原題
African Kung-Fu Nazis
上映時間
84分
予告編
キャスト
- セバスチャン・スタイン ニンジャマン(監督)
- エリーシャ・オキエレ
- 秋元義人
- マルスエル・ホッペ
考察・感想レビュー

映画を見終わり、真っ先に思い浮かんだ感想は「 とんでもない映画を見たな 」でした。
それはもちろん、いい意味・悪い意味の両方で。
好きだった点
何といってもぶっ飛んだ設定です。
ヒトラーと東条英機が生きていたという時点でもう訳が分かりませんし、さらには2人で協力して顔が白塗りの新たな人種「 ガーナ・アーリア人 」を作り上げていくというのですから目が点です。
くすっと笑えるギャグセンスもよかったです。
東条英機が自分の「 アレ」 を女性に見せつけるシーンが一番ツボでした。
全体的な映像はとてもチープで、B級映画特有の荒いCGやあり得ない量の血しぶき。
それがまた逆にいいアクセントになっていました。
チープとは言ってもアクションシーンは見応えがありました。
アデー(主人公)は師匠たちから教わった術と、ヒトラーたちに殺された恩師に教わったカンフーを組み合わせて、彼らに立ち向かっていくのですが、
キャスト陣の身体能力が生かされたアクションに仕上がっていました。
音楽がキャッチーですが、3~4種類ほどなので、思わずパターン少なっ!と突っ込んでしまいたくなりました。
やはり音楽のパターンも少なく、キャストの演技(特に東条英機)があまり上手くはないので、所々長く感じてしまう部分もありました。
幸い上映時間が84分とコンパクトにまとめられているので、眠気にも耐えることができました。
まとめ

いかかでしたでしょうか。
この映画は人を選ぶと思うので、我こそはB級映画好きだという方に見てみて欲しい作品です。
鑑賞後は、主題歌を口ずさみながらアドンコ(映画内に出てくるお酒)を飲みたくなること間違いなし。