「 M3GAN ミーガン 」ネタバレなし考察レビュー、あらすじ&キャストまとめ

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AI搭載少女型シッターロボットの暴走を描いた近未来的サスペンスホラー。

本作はホラーとテクノロジーだけで認識すると、サッパリした既視感作品と感じてしまうだろう。

近年の民主資本主義社会における「 大人:子供 」「 親:子供 」「 教育:躾 」「 独善:親和 」「 利己:利他 」

テクノロジー発展、SFにおける20世紀的な解釈、21世紀的な解釈を考察したい。

目次

M3GAN ミーガン

あらすじ

AI人形M3GANを開発をしていた玩具会社の研究員ジェマ。ある日、事故で両親を亡くしたケイディ(姪)を引き取った。M3GANにケイディを守るように指示するも、M3GANが暴走してしまう。

原題

M3GAN

公開日

2023年6月9日

上映時間

102分

予告編

キャスト

  • ジェラルド・ジョンストン(監督)
  • アリソン・ウィリアムズ
  • バイオレット・マッグロウ

公式サイト

M3GAN ミーガン

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

ネタバレなし考察レビュー

©︎M3GAN

先ず、本作品で多くの人が思い描くイメージは「 お友達人形による恐怖 」なので「 チャイルド・プレイ 」や「 アナベル 」をイメージするだろう。

SF路線なら「 エクス・マキナ 」やマニアなら「 デモンシード 」もイメージするのだろうか?

リメイク版「 チャイルドプレイ 」でのAIにも類似しているが、本作品はより現代と近未来のテクノロジー社会の在り方に警鐘を鳴らしている。

一般的認知とは言えないがAI(自律学習型人工知能)によるシンギュラリティ(技術的特異点)による「 人類以上の存在 」への進化≒神化。

シンギュラリティの畏怖と恐怖は、SF作品のテーマの一角を担っている。

映画史的にシンギュラリティを最も考察している作品は、1968年のスタンリー・キューブリック監督 / 脚本で、

脚本にSFの巨匠アーサー・C・クラークも執筆している「 2001年宇宙の旅 」も念頭に置きたい。

ここで、テクノロジーとは反して人間の教育と成長の在り方が、対比融合による恐怖と脅威を生み出してしまう。

表現は悪いが「 子供 = 無邪気 = ガキ = 餓鬼 」となる。

餓鬼とは仏道では貪欲な存在を表す。

子供の求める際限のない要求と欲望。

AIの認識の学習(ラーニング)

結果として「 道徳 」の欠落は、善悪の境界を欠落させてしまう。

技術的には「 欠損 」と言える。

映画の倫理基準にPG12がある。

「 小学生以下の鑑賞に大人の助言を必要とする 」

例えば「 鬼滅の刃 」はPG12指定。

しかし、鬼滅に興味のない親は、劇場に小学生以下の子供を連れて来るだけで鑑賞させて、親はカフェでのんびりしている。

子供はヒトとオニとどちらに関心を示すのだろうか?

この大人と子供の感覚の差異が本作内でも強く散見される。

また、近年の認識基準ではAIとロボットは別物の概念で認識されていると気付かされる。

20世紀のロボットが登場する作品では、SFの巨匠アイザック・アシモフの提唱した「 ロボット工学三原則 」がある。

しかし、AI工学の発展を急速に展開しているリアル社会での三原則は、発展を停滞させる概念として絵空事で無視されている。

愚かな人類は、国会で内閣にChatGPTに質問した結果の可否を求めるという愚行を先鋭的と誤認して発信している。

もう、僕等のすぐ隣でミーガンが優しく肯定的に微笑んで鎮座しているのかもしれない。

まとめ

機会があれば、令和第1弾の「 仮面ライダーゼロワン 」を観て欲しい。

AI搭載型ロボット(ヒューマギア)が、人間社会で人類をサポートしているが、人類のエゴによる理不尽に疑問を持つ = シンギュラリティを得た時、人類の悪意をラーニングして暴走する。

この暴走を人類とヒューマギアの共存と平和と愛を守護し、導くのが仮面ライダーゼロワン。

僕には本作品と同調類似するカテゴリーに置きたい。

ロボット工学三原則

第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

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