ノック 終末の訪問者(2023)

原題(英題)
Knock at the Cabin
公開日
2023年4月7日
上映時間
100分
キャスト
- M・ナイト・シャマラン(監督)
- デイブ・バウティスタ
- ジョナサン・グロフ
- ベン・オルドリッジ
- ニキ・アムカ=バード
- クリステン・ツイ
- アビー・クイン
- ルパート・グリント
コメント
森のキャビンで休暇を楽しんでいた一家のもとに、武器を手にした4人組が押し入ってくる。
「 我々の使命は世界の終末を阻止すること。回避できるか否かはあなたたちの選択にかかっている 」
家族が迫られる選択は、「 家族のうちの一人を家族の手で殺害すれば、全世界70億人の命が助かる 」という不条理極まりないもの。
家族が守るのは自分たちか、それとも全人類か?
自分たちさえ幸せなら全人類が不幸でも構わないか、それとも全人類の幸せのために自分たちを犠牲にできるか…という貧困や環境問題におけるシャマランからの問いかけのような作品でもある。
トラップ(2024)

原題(英題)
Trap
公開日
2024年10月25日
上映時間
105分
キャスト
- M・ナイト・シャマラン(監督)
- ジョシュ・ハートネット
- アリエル・ドノヒュー
- サレカ・シャマラン
- ヘイリー・ミルズ
- アリソン・ピル
コメント
溺愛する娘とともに彼女が夢中になっている世界的アーティストのアリーナライブに訪れる父・クーパー。
異変に気付いた彼は、スタッフから、指名手配中の殺人鬼を逮捕すべくライブ会場には罠が仕掛けられていることを聞き出す。
しかし、その殺人鬼こそクーパーだった…。
「 ザ・ウォッチャーズ 」で娘を監督デビューさせたシャマランが、ミュージシャンをしているもう一人の娘・サレカをアーティスト役でキャスティング。
映画と音楽を融合させたプロジェクトについて、彼女と以前から話していたことを結実する作品となっている。
娘を溺愛する父親という主人公を、監督自身が作品を通じて体現したようなメタ要素も感じられた。
まとめ
「 シックス・センス 」以降、大どんでん返しの名手と謳われ、「 予測不能なストーリー 」と「 衝撃のラスト 」という2大看板で作品を発表し続けているシャマランだが、今回の記事執筆により改めてその企画性の高さを実感した。
その意図は単なるアイデア勝負ではなく、企画性の高い設定の中で人間の本質を描き出そうとするところにある。
追い詰められた人間が本性を露わにしてしまうドッキリのような。
次はどんなアイデアで驚かせてくれるのか、いつまでも楽しみな映画人の一人である。