クリスマスの鉄板映画「 ラブ・アクチュアリー 」19人が織り成す愛のカタチ

当ページの画像はIMDbまたは公式サイトより引用
不朽の名作映画「 ラブ・アクチュアリー 」
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日本公開20周年記念に本作品は4Kデジタルリマスターされた。

初見で味わえる感動こそが真実であり、初恋や初めての愛の成就と同じく人生を豊かに輝かせてくれる。

だって、この世界は愛に満ち溢れているのだから。

目次

ラブ・アクチュアリー

映画「 ラブ・アクチュアリー 」のポスター
©Love Actually

あらすじ

クリスマスが近づく冬のロンドン。人々は幸せなクリスマスを迎えるために淡い期待を抱いている。秘書ナタリーに恋をした英国首相デビッド、義理の息子サムとの関係に悩む父親ダニエル、新進画家のマークは親友と結婚したジュリエットに密かな恋心を抱き、傷心の作家ジェイミーは言葉が通じないポルトガル人のメイドに惹かれていく。夫ハリーの浮気に気付きながらも何事もないかのように振る舞う妻カレン、新曲のクリスマスソングに起死回生を賭ける元ロックスタービリー     。聖なる夜に起きる様々な人々の奇跡のような”愛”についての物語。(公式サイトより引用)

原題

Love Actually

公開日

2024年12月6日(日本初公開:2004年2月7日)

上映時間

135分

予告編

キャスト

  • リチャード・カーティス(監督)
  • ヒュー・グラント
  • リーアム・ニーソン
  • コリン・ファース
  • ローラ・リニー
  • エマ・トンプソン
  • アラン・リックマン
  • キーラ・ナイトレイ
  • マルティン・マカッチョン
  • ビル・ナイ
  • ローワン・アトキンソン
  • ビリー・ボブ・ソーントン
  • ロドリゴ・サントロ
  • キウェテル・イジョフォー
  • トーマス・サングスター
  • マーティン・フリーマン
  • シエンナ・ギロリー
  • エリシャ・カスバート
  • ルシア・モニス
  • グレゴール・フィッシャー
  • アンドリュー・リンカーン
  • クリス・マーシャル
  • ジョアンナ・ペイジ
  • オリビア・オルソン

公式サイト

ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター

作品評価

  • 映像 
  • 脚本 
  • キャスト 
  • 音楽(BGM) 
  • リピート度 
  • グロ度 
  • 総合評価 

考察・感想レビュー

不朽の名作映画「 ラブ・アクチュアリー 」

SAY IT’S CAROL SINGERS.

本レビューは得意とする考察ではなく、好きすぎて好きすぎて堪らない作品の超私見的レビューである。

With Any Luck, By Next Year

我が家にとって「 ラブ・アクチュアリー 」は、絶対的にクリスマス・シーズンに鑑賞する大切な映画。

しかし、2004年の公開時期に妻(当時は恋人)が「 観に行きたい 」と行ったものの、僕は単純甘々なラブコメは観たくないと拒否した。

しかし、レンタル開始後に自宅鑑賞した翌日にはタワレコに行き、ペアリングのDVDセットを購入し付属のFrancfranc監修の携帯ストラップを恥ずかしげもなく着けた程に、ドハマリしたのだった。

公開時に鑑賞しなかった後悔

I’ll Be Going Out With One Of These Girls…

それからは毎年毎年、吹替と字幕をクリスマスと5週間前に鑑賞している。

僕のレビューを観ていただいてる方なら、理解いただけると思う。

僕のレビューの考察視点は、現代 or 劇中時代の時事・史実・文化・歴史との対比を交えることで、作品の本質や核心に触れ、深堀りできるキッカケの提供だと思っている。

しかし、本作を鑑みても2004年時の僕が拒否してしまった、甘々なラブコメ・カテゴリーのトップに君臨してもおかしくない作品なのに。

心底好きで好きで仕方ない作品であって、どのシーンでも心が温まり涙が溢れてしまう。

But For Now Let Me Say,

事実それぞれのシーンを振り返れば、公開から10年、20年と経過した現実社会では、LGBTQ+、多様性、コンプライアンス、ハラスメント等々が溢れている時代。

本来ならば人間の善意から成り立つ許容と受容をカテゴライズ化した事で、個々の正常化バイアスの見地から否定炎上が「常」となる時代に変貌している。

Without Hope or Agenda,

それは1世代前の恋愛観や生活感の甘さへの郷愁とも言える。

イギリスのクリスマスに於けるヒットソングで劇中では無かったが、僕にとっては大切で大好きな楽曲。

Band Aidの「Do They Know It’s Christmas?(1984)」がある。

エチオピアで起きた飢餓へのチャリティーとしてボブ・ゲドルフの呼びかけに、当時のイギリスのロック・スター達が集い謳った。

タイトルの通り「彼等はクリスマスを知ってるのかな?」と…

折しも「ラブ・アクチュアリー」公開の20年前であり、今から40年前の言葉だ。

Just Because It’s Christmas-

ビリー・マック(ビル・ナイ)が新曲として謳い、本作での主題かつ展開揶揄的な「 Christmas Is All Around 」は、もしかすると「 Do They Know It’s Christmas?」へのアンサー・ソングなのかもしれない。

And At Christmas You Tell The Truth

でもね、登場人物達は各々の立場で相当にヤバく危険で、現代なら炎上必須とあり得ない失敗失態問題行動を起こしている。

だが、本作はそう言った些事をネチネチと批判的に語る事が、なんの正当性も真実性も現実性の主張が無意味だと一蹴する。

それ程の真剣な強い愛に溢れている。

To Me, You Are Perfect

人間は少年期であれ、青年期であれ、熟年期であっても、失敗や愚行をしでかししてしまう。

勢いでもあり、あわよくば的な打算感情でもある。

または自らを隠蔽して削除を試みる。

でもね、そのどれもが失敗に終わる。終わらさせられる。

だって、皆が至って真剣だから。

軽くても重くてもどれもが「真摯」なんです。

だから素敵なんです。

And My Wasted Heart Will Love You

僕はクリスマスに観たくなる作品がもう1つある。

フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!(1946年)」

本作公開の約60年前(58年前)なのも不思議だ。

人間は数々の痛みを抱えている。

今も尚、傷つけられている。

しかし、その痛みに余りある「愛」が見渡すと僕等の周りに溢れている。

Until You Look Like This

誰も彼も幸福になってしまえ。

僕も貴方も皆が幸福になってしまえ。

Merry Christmas

世界はどんな時でも「 愛 」に溢れている。

「 愛 」の本質は普遍で誰にでも備わっている。

多様性を鑑みた続編として2017年に放送された「 レッド・ノーズ・デー・アクチュアリー 」がある。

そして、2024年4Kデジタルリマスターされた本作。

淡い色彩も再現され、より深く視覚的にも登場人物達の心の機微が伝わってくる。

翻訳もリニューアルされ現代に即した表現が用いられている。

「 Enough. Enough now. 」

まとめ

冒頭で新首相に就任したデヴィッドを演じるヒュー・グラントが紡ぐ言葉。

英語

Whenever I get gloomy with the state of the world,

I think about the arrivals gate of Heathrow airport.

General makes out that we live in a world of hatred and greed but I didn’t see that.

Seems to me that love is everywhere,

Often it’s not particularly dignified or newsworthy but it’s always there.

Fathers and sons, mothers and daughters, husbands and wives,

boyfriends, girlfriends, old friends.

When the plane hit the Twin Towers,

none of the phone calls from people on boarded were messages of hate or revenge,

they were all messages of love.

If you look for it, I’ve got a sneaky feeling you’ll find that love actually is all around.

日本語訳

僕は憂鬱な気分におちいった時はいつも、ヒースロー空港の到着ゲートのことを考えることにしている。

世間は僕達が、憎しみに満ちた醜い世界に住んでいるように言うけれど、

僕はそうは思わない。

世界は愛で満ちている。

それはとりたてて取上げられるわけでも、報道されるわけでもないけれども、いつもそこにある。

父と息子、母と娘、夫と妻、ボーイフレンド、ガールフレンド、古い友人達•••

世界貿易センターでテロが起こったとき、機上の人々からかかった電話は憎しみや復讐のメッセージなんかじゃなかった。

それらはみんな、愛のメッセージだった。

だから、もし君が愛を求めるのなら、僕はきっとこう言うだろう。

世界は愛で満ちているんだよ、って。

執筆者

文・ライター:LEDMAXI

不朽の名作映画「 ラブ・アクチュアリー 」

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