2023年1月27日、東映70周年記念作品「 レジェンド・アンド・バタフライ 」が公開。
木村拓哉演じる織田信長と、綾瀬はるか演じる濃姫のラブストーリーを描いた話題作です。
総制作費20億円の本作は、大友啓史監督の「 東映70周年作品に相応しい場所での撮影 」という強いこだわりのもと、国宝や重要文化財に指定された場所を使った撮影が行われました。
中には普段は一般人の出入りを禁止している由緒正しい場所での撮影も行われています。
今回は、そんな贅沢な撮影が行われた本作のロケ地を紹介します。
レジェンド・アンド・バタフライ(主な撮影府県)

「 レジェンド・アンド・バタフライ 」は、主に次の府県で撮影が行われました。
- 京都府
- 兵庫県
- 滋賀県
- 奈良県
- 三重県
- 宮城県
- 山形県
- 岐阜県
東北方面から関西方面まで、幅広い範囲で撮影が行われたことが分かります。
その撮影が行われた場所を、詳しくまとめました。
京都府のロケ地
最も「レジェンド・アンド・バタフライ」の撮影地が多い場所は、京都。
京都には、国宝や重要文化財など、多くの歴史上重要な建築物があります。
普段から時代劇や歴史映画などの撮影スポットとなっている場所もありますが、通常は非公開となっている場所も、本作では使われています。
神護寺(じんごじ)
高野山真言宗の遺迹本山の寺院である神護寺。
信長と濃姫が、楽市楽座へと繰り出すシーンの撮影地となりました。
数百人ものエキストラが参加した、大規模な撮影を敢行。
人々が楽市楽座を行き交う中、信長と濃姫の距離が少しずつ縮まっていく模様が描かれています。
霊鑑寺(れいかんじ)
京都市の指定文化財である霊鑑寺は、信長と蘭丸の対話シーンのロケ地となりました。
蘭丸役の市川染五郎のクランクイン場所でもあります。
霊鑑寺は通常、一般公開はされていませんが、毎年春と秋に、特別公開の機会が設けられています。
仁和寺(にんなじ)
世界遺産に登録され、国宝や重要文化財に指定されている仁和寺の敷地内にある宸殿・御室八十八ヶ所霊場でも撮影が行われました。
木村拓哉のInstagramにも、美しい仁和寺の写真が投稿されています。
世界遺産での撮影に、木村拓哉も非常に感銘を受けたようです。
泉涌寺(せんにゅうじ)
大相撲大会が行われたシーンを撮影したのは、真言宗泉涌寺派の総本山である泉涌寺の殿舎・霊明殿(れいめいでん)です。
泉涌寺を映像作品のロケ地としたのは、本作「 レジェンド・アンド・バタフライ 」が初めてとのこと。
妙顕寺(みょうけんじ)
日蓮宗の大本山である妙顕寺では、信長の父・信秀の葬式のシーンが撮影されました。
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信長が信秀の位牌に抹香を投げつけたというエピソードは、あまりにも有名な話ですよね。
多くの僧侶に囲まれ、荘厳で緊張感のあるシーンが完成しました。
讃州寺(さんしゅうじ)
2016年時点では、参道が封鎖されており人が来ない秘教の寺となっているといった情報がありましたが、現在は参道が整備されているようです。
境内には樹齢300年を超える杉の木があります。
木津川の流れ橋
日本一の長さを誇る橋・木津川の流れ橋も、本作の撮影に使われています。
時代劇のロケ地としてよく採用されるこの場所では、合戦で馬に乗って川を渡るシーンが撮影されたとのこと。
東映京都撮影所
京都の観光スポットとして有名な、東映太秦映画村がある東映京都撮影所。
こちらでは、信長と濃姫の初夜のシーンをはじめとする、那古野城(なごやじょう)の室内シーンを撮影したと言われています。
兵庫県のロケ地
「 レジェンド・アンド・バタフライ 」のロケ地として2番目に多く撮影された府県が、兵庫県です。
兵庫県にも国宝や重要文化財など、由緒正しき建築物があります。普段ではロケ地として貸し切ることが難しい建物も、本作では贅沢に使われています。
朝光寺(ちょうこうじ)
兵庫県加東市にある、国宝に認定されている仏教寺院です。
映像作品のロケ地に使用されたのは、本作が初めてのことです。主に比叡山延暦寺焼き討ちのシーンで使われました。
篠山城(しのやまじょう)
兵庫県丹波篠山市にある篠山城は、数々のドラマや映画などのロケ地になった実績がある城跡です。
清洲城の改修場面や、合戦に勝利した信長が城に引き揚げて勝ちどきを上げるシーンなどが撮影されました。
数百名のエキストラと共に、大規模な撮影が敢行されたとのこと。
明石城(あかしじょう)
兵庫県明石市にある明石城。
こちらも、国宝に指定された重要な城跡です。
明智光秀と徳川家康が安土城を訪れるシーンや、盂蘭盆会のシーンに使われました。
滋賀県のロケ地
滋賀県も、「レジェンド・アンド・バタフライ」のロケ地として多く登場した県です。
彦根城など歴史ある建築物の他に、琵琶湖など自然に恵まれた場所が多く、神秘的で壮大なシーンを撮影するのにうってつけの場所でした。
彦根城(ひこねじょう)
天守や付櫓、多聞櫓が国宝に指定されている、歴史的建造物の彦根城。
本作では、傷ついた兵たちが命からがら帰還するシーンに使われています。
甲冑を着た多数のエキストラたちが、息を切らしながら石段を上がっていくシーンが印象的でした。
長浜別院大通寺(ながはまべついんだいつうじ)
滋賀県長浜市にある長浜別院大通寺でも、本作の撮影が行われました。
長浜市指定文化財になっている新御座という部屋で、信長、家康、光秀の3人が会話をするシーンが撮影されました。
琵琶湖(びわこ)
彦根市薩摩町に面した、日本最大の湖である琵琶湖。
こちらでは、湖の岸で信長と濃姫が馬で駆けるシーンが撮影されました。自然に囲まれた壮大な場所で、仲睦まじく馬に乗る二人が印象的でした。
岩小池の一本杉
甲賀市の岩小池にそびえ立つ、樹齢千年といわれる杉の木です。
織田信長の悪夢を再現するため、酷寒の中、木村拓哉の水中撮影が敢行されました。