「 最後の決闘裁判 」考察レビュー
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム@LEDMAXIさんからの投稿レビューです。
決闘は神判(審判)なのか?
真実の心根はどこにあるのか?
非常に難しい物語を魅せる映像で引き込んでいく。
人間と人間の関係は個であっても、社会であっても14世紀から21世紀の今でも大して変化していない。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
最後の決闘裁判
公開日
2021年10月15日
原題
The Last Duel
上映時間
153分
キャスト
- リドリー・スコット(監督)
- マット・デイモン
- アダム・ドライバー
- ジョディ・カマー
- ベン・アフレック
予告編
公式サイト
作品評価
[rate title=”5つ星”]
[value 4]映像[/value]
[value 4]脚本[/value]
[value 4]キャスト[/value]
[value 3]音楽(BGM)[/value]
[value 3.5]リピート度[/value]
[value 3]グロ度[/value]
[value 4 end]総合評価[/value]
[/rate]
感想レビュー
非常に難しく、考察型の僕としてはグルグルしてしまう。
主軸の3人、カルージュとル・グリとマルグリットの視点で語られるが、今品は原作に対してリドリー・スコット監督と脚本のニコール・ホロフセナーのよる追加視点が随所に加味されていて、
義母にピエール伯にシャルル6世や雑多な人々の思惑に翻弄される。
ここで、歴史書や考察本が好きな方はエリック・ジェイガーの原作「 決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル 」を読むのも良し。
脚本のニコール・ホロフセナーの作品群を鑑賞することで、今作の放つ方向性が収束するようにも思える。
今作を語るのに、近年のハラスメント問題やMeTo運動を鑑みること、公序良俗的な観点でもここでは語れないが本来なら男と女の生々しい性欲と劣情、
そして、宗教的な戒律や家庭的観衆等々を交えて語り合いたいものだ。
この制限解除なトークの場合は相当に生々しい猥褻的な表現も出てしまうだろう。
人間生活と関係性の考察は、機上の空論で人間の生存本能と言うべき言動を否定し、生命の退化を未来に向けて種の滅びに結ばれていくように思える。
少し逸脱したけれど、今作で表現されている表現の数々は原題でも発生し続けている。
最も近しいシチュエーションは、ジャーナリスト伊藤詩織氏と元TBS記者山口敬之氏の事件。
これらの在り方は当てはめやすい易いかもしれない。
原作者のエリック・ジェイガーは、ル・グリ有罪説のバイアスをもって考察している。
古今東西に根付く男と女の役割と肉体的な根源と精神性。
その社会を縛るために戒律や法律が設けられ歪められていく。
考えるべきは、ただただ生命として全うに生存すべきことなのでは?
まとめ
勝者は誰だ?
それは女であって子である。
敗者は誰だ?
それは名誉に依存しようとした男たちだ。
生き抜くことは純粋な狡猾さなのかもしれない。