映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム@ayahhiさんからの投稿レビューです。
NYで交差する写真家ユージーン・スミスとジャズマンたちの人生。
破滅的でありながら、深みを純粋に求める人間たちを見つめたドキュメンタリ―。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ジャズ・ロフト
公開日
2021年10月15日
原題
The Jazz Loft According to W. Eugene Smith
上映時間
87分
キャスト
- サラ・フィシュコ(監督)
- サム・スティーブンソン
- カーラ・ブレイ
- スティーブ・ライヒ
- ビル・クロウ
予告編
公式サイト
作品評価
[rate title=”5つ星”]
[value 4]映像[/value]
[value 4]脚本[/value]
[value 4]キャスト[/value]
[value 5]音楽(BGM)[/value]
[value 4]リピート度[/value]
[value 3]グロ度[/value]
[value 4 end]総合評価[/value]
[/rate]
感想レビュー
好きだった点
モノクロの映像はとにかくクールでスタイリッシュ。
1950年代半ばというジャズが一気に盛り上がりを見せた時代。
そのど真ん中であるNYは、どこをどう切り取ってもカッコよくてため息が出ます。
タバコやあらゆるドラッグの臭いが漂ってきそうな写真の数々。
6番街281番地は花の問屋街であり、朝までぶっ続けで演奏していたミュージシャンたちが帰途につくころ、花の甘美な香りに包まれていたという描写が気に入りました。
とても美しく、切なく、いとおしく。
そのロフトに出入りしていた人たちの生きざまと、何かしら似たところのあるエピソードだなと感じました。
嫌いだった点
ユージーン・スミスが家族や美しい家という幸せを捨てて、その偏屈さをもってクリエイティビティに邁進したという描き方は、
ある意味事実ではあるのでしょうが、そんなに冷淡なものではなかったのではないかと思います。
実際に彼の息子さんが多くの証言で登場し、その思い起こしは(一部苦い思い出はあれど)、やはり父に対する愛おしさやリスペクトを多く感じるものだったと思います。
音楽や写真といったクリエイティブな分野は、人並みの幸せとは両立しないんだという、ありきたりなイメージに仕上げている感がやや強いのでは?
と思いました。
まとめ
こうしたカルチャーへのリスぺクトと羨ましさを感じつつ、この作品に触れた人たちが当事者として、そうした動きの中に入っていこうと思えたら、良いなと感じます。