リチャードは、2人の娘を世界チャンピオンにする為、78ページの計画書を書きました。
2人が生まれる前に。
「 プランにしくじるのは、しくじるプランだから 」
それから22年後、世界が目撃したものは?
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ドリームプラン
公開日
2022年2月23日
原題
King Richard
上映時間
144分
キャスト
- レイナルド・マーカス・グリーン(監督)
- ウィル・スミス
- アーンジャニュー・エリス
- サナイヤ・シドニー
- デミ・シングルトン
- トニー・ゴールドウィン
- ジョン・バーンサル
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
リチャードを演じるウィル・スミスの演技が、凄すぎて演技とは感じられませんでした。
もうリチャードそのもの。
父親でもあるウィル・スミスがプロデューサーであり、監督のレイナルド・グリーンが、自身の体験を生かしたからこそ、今作が生まれたのだと思います。
父が娘を命がけで守り、サポートする姿は胸を打ちます。
雨の日もテニスの練習をさせるのは厳しすぎると、隣人が警察を呼んでも、劣悪な練習場所で不良たちが絡んできても、リチャードの信念はビクともせず、
娘たちの父への信頼も変わることがありません。
アフリカ系アメリカンが活躍するヒーロー作品といえば「 ブラックパンサー (2018)」が浮かびますが、今作は実話をベースとしたヒーロー作品と言えるでしょう。
女子テニス界最強の姉妹(2人合わせてグランドスラム30回優勝、5つの金メダル)と呼ばれた、ビーナスとセリーナを演じた、サナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンも、本物にしか感じられないほどでした。
サナイヤとデミの2人は多くの時間を、ビーナス、セリーナ本人に加え、姉のイーシャ(脚本制作にも参加)と過ごし、色々な話を聞くことで、迷いのない演技が可能になったのだと思います。
個人的には、コーチ(リック・メイシー)役をしたジョン・バーンサルのユニークなキャラがツボでした。
「 ウォーキング・デッド(2010~)」の序盤で主人公の相棒役をしていたので、彼をスクリーンで観る度に「 おかえりなさい 」と心の中で呟いてしまうのです。
もちろんスポコン映画としても楽しめます。
「 チア⭐︎ダン(2017)」のように実話ベースですが、今作はそれだけにとどまらず、家族の愛と絆、黒人の地位向上、
劣悪な環境下での不屈の精神、教育の大切さなど、多くの学びを得られる名作でした。
セリーナの結婚式にも出席、仲の良い友人である世界的歌手ビヨンセの「 ビー・アライブ 」が、作品に花を添えています。
まとめ
今作には登場しませんが、昨年、セリーナと対決し、優勝した大坂なおみ選手が、どのようにして世界チャンピオンになったのか。
そのヒントが劇中にあります。
「 セリーナがいなければ、今の私はいなかった 」