Amazonオリジナル「 彼女の面影 」レビュー
元カレってあり?
なし?
大人になってもひと夏の成長できる?
ラブコメ女王アリソン・ブリーが贈る大人の苦ハッピーラブコメディ。
結構モザイク出てきます(笑)
彼女の面影
あらすじ
公開日
2023年2月10日
原題
Somebody I Used to Know
上映時間
106分
キャスト
- デイブ・フランコ(監督)
- アリソン・ブリー
- ジェイ・エリス
- カーシー・クレモンズ
- ダニー・プディほか
予告編
なし
公式サイト
彼女の面影
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
夫であるデイブ・フランコとアリソン・ブリー共同制作で、アリソンが主演も務めている本作。
前半はありきたりな展開で、中だるみどころかずっと眠ダルです。
後半にかけて勢いがあるわけじゃないのに、綺麗にまとめて合格ラインまで押し上げているのは、さすがAmazonスタジオ。
10代の成長は新たな経験だったりするけれど、酸いも甘いも経験した大人の成長は後悔している過去との対峙だったりする。
どちらも切なさを伴うけれど、大人の方が後悔を積み重ねてきた年月が長い分だけ、そう簡単に成長なんて出来ないわけ!
共感し過ぎて主人公同様、ショットを煽りながら観たくなった。
アリーの言う後悔って、その道で成功していたら後悔そのものがないし、逆に何かで失敗するたびに後悔していたらメンタルぐらぐらで幸せになんていつまで経ってもなれない。
でも、多くの人は失敗しても「 この道で間違ってなかった 」なんてなかなか言えないし、そんな自信も持ち合わせていないと思う。
そして、走っている間はその道が成功かなんてわからない。
30、40代と節目の年齢でなりたかった自分と、現実との差にがく然とすることもある。
その状況を変える為には変化が必要だけど、大人になればなるほど自分が変わるのは大変だから、それを相手に押しつけがちになる。
でも、自分が変わらないと相手も状況も良くはならない。
相手に不満があるということは無意識のうちに相手に変わることを願っているということだ。
それは押しつけになってない?自分は相手の為に何を変えた?
一生を共にするということは、この変化を恐れずに実行し続ける知恵と勇気を持てるかどうかなのではないだろうか。
人間関係の原点テーマが描かれており、考えさせられたけど、1分前まで一触即発だったはずのアリーとキャシディが裸でゴルフ場を走り回るのをショーンが茫然と見ていたり、シリアスな中での笑いの差し込み方がツボだった。
期待を裏切らないアリソン・ブリーに拍手。
本当の自分って何だろう?
人生の折り返し地点を迎え、積み重ねてきたものの、重さで身動きが取れなくなっている大人にこそ見てほしいライトコメディだ。