文・ライター:@小松糸
今年のアカデミー賞で、作品賞をはじめとする10部門で最多ノミネートを果たしたエブエブ。
本作はカンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素が重なり、生活に追われる普通の主婦がカンフーマスターとなって世界を救うアクション映画です。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

あらすじ
公開日
2023年3月3日
原題
Everything Everywhere All at Once
上映時間
139分
キャスト
- ダニエル・クワン (監督)
- ダニエル・シャイナート(監督)
- ミシェル・ヨー
- 、ステファニー・スー
- キー・ホイ・クァン
- ジェニー・スレイト
- ハリー・シャム・Jr.
- ジェームズ・ホン
- ジェイミー・リー・カーティス
- タリー・メデル
- アンディ・リー
- ブライアン・リー
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

アカデミー賞総なめにした本作。
日本では公開当初は賛否がキッパリと分かれており、観にいく前は近年稀なほど期待感があった。
個人的に大好きなA24であり、予告からとても惹かれる。
鑑賞後は謎の多幸感で満たされた。
とにかくカオス。
もうカオスと言っていれば許されるであろう。
そのくらいカオス。
現実世界と異空間をマルチバースとして行き来していく作品なのだが、その全てが高熱の時に見る夢のようだった。
映像も音も、目に映るものが新鋭的。
様々な技術が集結しており、撮影はどのように行ったのか気になるシーンが多々あった。
とても強い敵が出てくる訳でもなく、主人公がもともと強いとかでもなく、全員普通の人であり、それぞれ何か問題や心配事を抱えているにしても、なんてことない人がマルチバース空間で戦うのがいい。
誰だって立ち上がることができるし、誰かを救うこともできるとこの映画から感じ取った。
ダニエル監督の前作「 スイス・アーミー・マン 」も鑑賞済みなのだが、前作でも会話で観客をクスッと笑わせるシーンが多かった。
本作もそこは変わらず、前作よりもスケールはパワーアップして観客を巻き込む作品になっていた。
まさか石に感動するなんて思わなかった。まさかが起こりまくる不思議な作品。
個人的に主人公エブリンの娘を演じていたステファニー・スーがとてもよかった。
どのシーンでも輝いていたし大胆かつ作品を盛り上げるようなお芝居に目が離せなかった。
アカデミー賞の助演女優賞にもノミネートされていたし、今後も「 ザ・ フォール・ガイ 」にも出演が決まっているらしいので、更なる活躍に注目したい。
まとめ
公開前からA24のグッズやアパレルを見ていて、エブエブのグッズなんだけどこれ何かな、と謎めいたグッズもあったが、作品の中でそれを見つけると「 あれだ!」 と妙に興奮してしまった。
本作が映画界に与えた影響は凄まじいと感じる。