ブラックパンサー党の若きリーダであったフレッド・ハンプトン。
日本ではあまり知られていません。
残念ながら日本では劇場公開に至りませんでしたが、フレッド・ハンプトンの人生が描かれたこの作品で、彼の信念に触れることができるようになっていました。
ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償
あらすじ
窃盗犯から密告者となり、ブラックパンサー党イリノイ支部に潜入したひとりの男。そこで彼は、指導者である人物のカリスマ性に魅せられてゆく。しかし、その指導者は警察からマークされていた。やがて男は、自らの正義を貫けるのかを試されることとなる。
公開日
2021年2月21日
原題
Judas and the Black Messiah
上映時間
125分
キャスト
- シャカ・キング(監督)
- ダニエル・カルーヤ
- ラキース・スタンフィールド
- ジェシー・プレモンス
- ドミニク・フィッシュバック
- アシュトン・サンダース
予告編
考察・感想レビュー
日本人の私たちにとっては、あまり馴染みのないフレッド・ハンプトン。
ブラックパンサー党は聞いたことあっても、彼の名前を知っている人は少ないかもしれません。
彼は21歳の若さで警察官によって射殺されてしまいました。
本作を見ると、なぜFBIが21歳の青年を恐れたのかが伝わってきます。
弁が立つ彼は黒人だけでなく、虐げられた人々と共に政府に立ち向かおうとしていました。
時には敵である貧しい白人層も仲間につけるという、カリスマ的存在がフレッド・ハンプトンだったのです。
彼の考えや精神は、本作を見れば伝わってきますが、そんな若きリーダーを演じたダニエル・カルーヤの演技は圧巻です。
彼はこの作品でアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
人を夢中にさせるスピーチを行うダニエル・カルーヤは、まさにフレッド・ハンプトンそのものだったように感じました。
なぜ、フレッド・ハンプトンがこんなにも周囲の人を魅了したのか?
それはダニエル・カルーヤの演技から伝わってきます。
リーダーとしての圧倒的な存在感。
人々の心に訴えかける熱いメッセージ。
それを見事にダニエル・カルーヤは演じ切っていました。
まとめ
フレッド・ハンプトンは21歳という若さで亡くなってしまいましたが、彼の理念は今も受け継がれています。
私にとっては、知らなかったことを勉強できる作品でした。