「 返校 言葉が消えた日 」考察レビュー

当ページの画像はIMDbより引用
返校 言葉が消えた日
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム@小松系さんからの投稿レビューです。

1962年、台湾は独裁政権のもと、市民に相互監視と密告を強制していた。

ある日、女子高生のファンは目を覚ますと、誰もいない校舎にいた。

政府によって禁じられた本を読む「 読書会 」のメンバーの男子生徒ウェイに遭遇。

一緒に脱出を図る中で、学校で起きた政府による迫害事件の真相に迫っていく。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

返校 言葉が消えた日

返校 言葉が消えた日
©返校 言葉が消えた日

公開日

2021年7月30日

原題

Detention

上映時間

103分

キャスト

  • ジョン・スー(監督)
  • ワン・ジン
  • ツォン・ジンファ
  • フー・モンボー
  • チョイ・シーワン

予告編

公式サイト

返校 言葉が消えた日

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 3]映像[/value]

[value 3]脚本[/value]

[value 2]キャスト[/value]

[value 2]音楽(BGM)[/value]

[value 1]リピート度[/value]

[value 5]グロ度[/value]

[value 2 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー

返校 言葉が消えた日
©返校 言葉が消えた日

自由が許されない時代の台湾、ホワイトテロでのお話。

実話を基にして作られた作品なので、普通のホラーよりもかなり心抉られるような内容だった。

元々はホラーゲーム「 返校 」がリリースされており、私はそれで少しだけ予習していたのだが、だとしてもかなりショッキングだった。

本も映画も音楽も、表現の自由が許されない世界。

「 なんで読みたい本を読んではいけないんだ 」と生徒の一人が叫ぶシーンがあった。

今の私は好きな本も映画も自由に触れられているが、戦時中の日本も同じように自由が許されなかった時代もあったということ、

今のこの状況はとても幸せなことなんだというのが身に染みてわかった。

それから約60年が経過。

あの頃の不自由さを基に映画やゲームを作れるのは、ある意味今の台湾がとても多様化して、表現の自由が守られているということだと思う。

チャン先生と主人公のファンの掛け合いはとても和んだ。

懲罰や密告など、周りにいる人間すら信じられなくなるような世界で、先生と生徒の信頼関係。

2人はお互いを愛していた。

手紙のやりとりや、2人で歌を歌ったりなど、惹かれあいながら自由を求めて生きていく。

チャン先生は台湾の不自由さや、このホワイトテロ時代が終わった先の未来のことを、全てを見据えていた人だと思った。

こんな怖いもの見たら、メイキングでキャスト陣が和気あいあいと撮影してる映像も見たい。

血糊ベタベタにつけて笑いあっているところが見たい。

ゲームが先行しているからというものの、視点が全て主人公目線なので、一緒に学校脱出を目指すような気分になる。

愉快な舞台裏を想像しないと、一気に物語の中に引き込まれて気持ちが戻ってこなくなるような感覚に陥ってしまった。

軽度に気を抜くことが大切。

まとめ

©返校 言葉が消えた日
©返校 言葉が消えた日

集中しすぎると呼吸が浅くなってしまう。

とてもショッキングなシーンが多く、音楽も不気味で怖い。

いろんなシーンが頭にこびりついてなかなか離れなくて困る。

しかし、こんなことが約60年前に台湾で実際に起こっていたということを、決して忘れてはいけないと思った。

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記事の監修者

独立系の映画会社 / 最新映画 〜ドキュメンタリーまで、幅広いジャンルを配信中

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