1秒先の彼女

あらすじ
冴えない人生を送るシャオチー。そんなある日、ダンス講師の美男子に誘われ、バレンタインにデートの約束をする。しかし、バレンタインが消えてしまった。彼女は混乱し、消えた謎を追って街をさまよう。
公開日
2021年6月25日
原題
My Missing Valentine
上映時間
119分
キャスト
- チェン・ユーシュン(監督)
- リウ・グァンティン
- リー・ペイユー
- ダンカン・チョウ
予告編
考察・感想レビュー

何をするにもワンテンポ早く、せっかちな性格のシャオチー。
彼女は、街で出会ったハンサムなダンサーと、年に1度のバレンタインを一緒に過ごす約束をしていた。
しかし、目が覚めるとバレンタインの次の日。
通りがかった写真屋さんには覚えのない自分の写真。
失くしてしまったバレンタインの記憶を探すため、シャオチーは奔走する。
とても可愛らしく、思わず微笑んでしまうラブストーリー。
物語の中盤で全ての種明かしがされていくのが好きだった。
「 あのシーンであれが起こったのってこの人が原因!?」と意外性が強く面白かった。
シャオチー(主人公)の部屋の使い方がとても可愛らしい。
ラジオの生放送を聴くシーンで窓の外にブースを作り、パーソナリティが話している構図は、舞台のような演出でとても好きだった。
夢と現実の狭間、どこかファンタジーのような要素もあり、でも観客が置いていかれることもなく物語が進む。
凄く好き。
シャオチーのお父さんは、豆花を買いに行くと言ってそのまま行方不明になってしまった。
行方不明になってからの家族は、一緒にいてもバラバラ。大きな穴が空いてしまったように思えた。
2人が再び会うシーンはとても切なく、お父さんがシャオチーを思う気持ちや様子が伝わってきて、記憶に残るすごく好きなシーンとなった。
まとめ

離れていても相手を想う。
それがたとえ、共有したのがどんなに短い時間だとしても。
「 自分を愛そう。あなたを愛する人がいるから。」
この言葉は、わたしの心に突き刺さるように入ってきた大事な言葉だった。
1秒先の彼女と、1秒後の彼。
2人のこれから過ごす時間がとても楽しみだ。