ナインハーフや危険な情事を作ったエイドリアン・ラインが、運命の女(2002年)から約20年ぶりに監督する作品です。
ヒロインは007/ノー・タイム・トゥ・ダイでボンドガールを演じたアナ・デ・アルマス。
主人公は、この撮影をきっかけにアナと交際を開始するベン・アフレック(もう別れたらしい)。
原作は、「 太陽がいっぱい 」の作者パトリシア・ハイスミスの官能スリラー。
もう、期待しかない作品ですね。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
底知れぬ愛の闇
公開日
2022年3月18日
原題
Deep Water
上映時間
116分
キャスト
- エイドリアン・ライン(監督)
- ベン・アフレック
- アナ・デ・アルマスメリンダ・ヴァン・アレン
- トレイシー・レッツ
- リル・レル・ハウリー
- ダッシュ・ミホク
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
期待通り、ナインハーフや危険な情事を彷彿とさせるエロティックでスリラーな作品に仕上がっております。
アナ・デ・アルマスがこれでもかと男共(不倫相手・主人公・映画見てる男性)を誘惑してきます。
ここまでやるんだ!と思わずにはいられないアナの演技には、ファンなら是非みるべき作品だと思います。
映画は、主人公とその妻の歪んだ愛を表現していきます。
主人公の大好きだけど愛情表現がヘタで、妻を満足させることができない。
妻はそんな夫の愛を引き出すために、浮気を見せつけようとホームパーティーや家に男を呼んでイチャつきます。
そんな歪んだ愛情は、夫を別方向にエスカレートさせ、最後「 行くところまでいったな 」と思わせる題名を回収する作品に仕上がっております。
その反面、その歪んだ愛の形には最後まで共感できませんでした。
20年ぶりにメガホンをとった監督の作品だからか、作品づくりはちょっと古さが漂い、世界観に入り込めなかったことも共感できなかった要因だったと思います。
ベン・アフレックの演技は素晴らしいのですが、共感できないために、演技に魅入るほどにフラストレーションが溜まってしまう感じでした。
まとめ
オープニングで、アナ・デ・アルマスがなんとも言い難い心情を表現するシーンがあるのですが。
実はこのシーン、ラストで殺害を確信した夫に対する心情を表現していたのです。
ラストで妻は、夫が殺人していることを疑い、殺害を確信した際に出ていこうとするのですが、娘に妨害されて「 どこにもいかない!」と言われてしまいます。
そこから、夫と別れることを諦め共犯関係へと移行することを表現するこのラストシーンは、妻役のアナのエロティックだけではない狂気を表現した素晴らしいシーンでした。
私には、最初から最後までアナ・デ・アルマスから目を離せない作品でした。