【 アカデミー作品賞 】「 コーダ あいのうた 」レビュー、アマプラで独占配信中

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管理人
今回は、管理人さんからの投稿レビューです。

「 コーダ あいのうた 」は、第94回アカデミー作品賞にも選出され、世界的にも評価された作品。

「 鉄は熱いうちに打て 」という言葉があるように、レビューは鑑賞直後にすることが良いと思うこの頃です。

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目次

コーダ あいのうた

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あらすじ

耳の聞こえない両親と兄をサポートしながら暮らしていたルビー・ロッシ。高校の合唱部に入部した彼女は、顧問の先生に歌の才覚を見出され、人生で初めて夢を抱くようになる。

公開日

2022年1月21日

原題

CODA

上映時間

111分

キャスト

  • シアン・ヘダー(監督)
  • エミリア・ジョーンズ
  • エウヘニオ・デルベス(英語版)
  • トロイ・コッツァー
  • フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
  • ダニエル・デュラント
  • マーリー・マトリン

予告編

公式サイト

コーダ あいのうた

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

レビュー

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アマプラ民の僕はいつものように、いい映画ないかな〜とアマプラを物色中に「 あるではないか! 」と目に留まったのが今作。

評価は良いという噂は聞いていたので鑑賞した。

めちゃくちゃいい。なんやこれは!

前日に過去35年分のアカデミー作品賞のまとめ記事をUPしましたが、「 コーダ あいのうた 」がアカデミー作品賞だったことを思い出しました。

2022年度にみた作品で一番よかった。

ろう者

今作の重要テーマの1つが「 ろう者 」

ろう者の意味は下記です。

ろう者(ろうしゃ)とは

聴覚障害者の一区分である。 聾者、聾啞者(ろうあしゃ)ともいう。 ろう者の意味内容は多義的であるが、主に聾学校卒業者や日本手話使用者、聾社会に所属している人が、自分のこと(自分のアイデンティティ)を「ろう者」と呼称する。 音声言語獲得前に失聴した人が多い。 – Wikipedia –

今作最大の注目ポイントは、ろう者役をろう者俳優が演じたこと。

トロイ・コッツァー、ダニエル・デュラント、マーリー・マトリンの3人は、ろう者で全員耳が聞こえません。

そこには起用に対する監督のこだわりを感じました。

今作はある意味「 異色 」の作品であり、ろう者俳優が助演男優賞を受賞するのは、アカデミー史上初の快挙です。

劇中で妻役を演じたマーリー・マトリンは、「 愛は静けさの中に(1986)」で主演女優賞を受賞しています。

1986年度のアカデミー作品賞は、チャーリー・シーンが主演した「 プラトーン 」でしたが、「 愛は静けさの中に 」はアカデミー作品賞候補としてノミネートされています。

第94回アカデミー賞の授賞式は、2022年3月28日(日本時間)アメリカ・ロサンゼルスで行われ、今作はアカデミー作品賞を受賞。

ノミネート作品は下記でした。

  • ベルファスト
  • ドント・ルック・アップ
  • ドライブ・マイ・カー
  • DUNE/デューン 砂の惑星
  • ドリームプラン
  • リコリス・ピザ
  • ナイトメア・アリー
  • パワー・オブ・ザ・ドッグ
  • ウエスト・サイド・ストーリー

「 ドライブ・マイ・カー 」の選出は記憶に新しいかと思います。

歴代長編映画賞(参考までに)

邦画として「 ドライブ・マイ・カー 」の名前が出てきたので参考までに。

あまり触れる人がいないですが、まとめておきます。

アカデミー国際長編映画賞

かつては「特別賞」「名誉賞」という扱いだったが、1956年度(第29回)、アカデミー会員による投票選考形式の「外国語映画賞」として単独部門の賞となった。日本作品では、2008年度の『おくりびと』(滝田洋二郎監督)、2021年度の『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)の2作品が受賞している。授賞式では名誉賞を受賞した3作品(『羅生門』『地獄門』『宮本武蔵』)と通算でアナウンスされる
  • 羅生門(1951)
  • 地獄門(1954)
  • 宮本武蔵(1955)
  • おくりびと(2008)
  • ドライブ・マイ・カー(2021)

原作について

「 コーダ あいのうた 」の原作は、2014年に公開されたフランス映画「 エール!」(エリック・ラルティゴ監督)

「 エール!」は、2015年に日本で劇場公開もされていて、脚本のストーリー構成も下記のように書きかえられています。

エール!〜 牧場を営む家族の物語が描かれる。

コーダ あいのうた 〜 マサチューセッツ州の漁港で暮らす家族の物語が描かれる。

両作品とも聴覚障害というテーマは共通しています。

アメリカ人が共感するようなストーリー構成にアレンジされたことで、アカデミー脚色賞も受賞しているのを見ると、ターゲットを定めて映画を製作する重要性というものも感じますね。

配信会社初のアカデミー作品賞

分かりやすく説明しますね。

劇場公開作品がアカデミー作品賞に選ばれていたのが従来だとすると、「 コーダ あいのうた 」は、配信系作品としては史上初だったということです。

配信系は、皆さんご存知のNetflixやアマプラ等の配信プラットフォームのことを指します。

今作のアメリカ配給はApple TV+ でして、ネトフリやアマプラの先を越してアカデミー作品賞(オスカー)を受賞しちゃったというちょっとした事故ですね(笑)

特にネトフリなんかは莫大な資金をコンテンツ製作に注ぎ込み、未だにアカデミー作品賞を受賞していないことを考えると、ネトフリ関係者は相当悔しいと思っているはずです。

ネトフリ作品がアカデミー作品賞に最も近づいたのは、「 ROMA/ローマ 」でして、その年に作品賞を受賞したのは「 グリーンブック 」でした。

史上最高額で落札

今作の配給権は、Appleが映画祭史上最高額の約26億円で落札したことで話題になりました。

目を付けたAppleも先見の明がありましたね(笑)

まとめ

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色々考えさせられる作品でした。

社会性があり、メッセージ性の強い作品だと思いました。

こうして振り返ってみると、配信系作品がアカデミー作品賞という史上初の快挙を成し遂げたことで、

Netflix・Amazon・Apple・Disneyは、今後さらに莫大な資金を映画コンテンツ製作に注ぎ込み、アカデミー作品賞を狙ってくるだろうと思います。

従来の配給のあり方が、劇場→配信系から、劇場=配信系の二刀流で進んでいくと予想されます。

すでに劇場と配信系の同時公開がされている作品もあるので、管理人は映画館市場が縮小していくと考えています。

時代の流れには逆らえないですね。

色々書きましたが、あーいい映画だったなー。

おわり

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