「 エンジェル達に愛を! 」
天使は世界の平和を見守っている。
進化したエンジェル達に刮目せよ。
チャーリーズ・エンジェル
あらすじ
今や国際的な諜報組織に成長したタウンゼント探偵社。組織拡大に貢献ボスレー1のcodeを持つジョン・ボスレーは引退を迎える。「 ボスレー 」とはチャーリーとエンジェルたちを繋ぐ司令官である。 エンジニアであるエレーナは、開発した万能エネルギー装置「 カリスト 」に不具合があるので公表したいと上司のフレミングに相談するが却下される。そのため、エレーナはタウンゼンド社に依頼したが、エレーナの告発を止めるため雇われた暗殺者。いつしか事件解明の為にエレーナはエンジェルたちに協力していくことになる。
公開日
2020年2月21日
上映時間
118分
キャスト
- エリザベス・バンクス(監督)
- クリステン・スチュワート
- ナオミ・スコット
- エラ・バリンスカ
- サム・クラフリン
- ノア・センティネオ
- エリザベス・バンクス
- ジャイモン・フンスー
- パトリック・スチュワート
予告編
公式サイト
考察・感想レビュー
レビュー ❶
< 好きだった点 >
見ていて飽きることがない展開リズムがよかったです。
女性の華やかなシーンもあり、ファッションが好きな人も楽しめます。
チャーリーズ・エンジェルに出演している3人が主役級ということもあり、好きな俳優が出ているだけでも楽しめる作品かと。
やはり、パトリック・スチュワートはプロフェッサーXにしか見えないですが。
ストーリーが展開していく中で、黒幕が誰なのか?
また、予想外の展開になること間違いありません。
< 嫌いだった点 >
派手なアクションシーンを期待する人には、少し物足りないですね。
格闘シーンや銃撃戦もありますが、すぐに勝負が決まってしまいます。
敵役として男性が多いので仕方ありませんが、もう少しアクションシーンを楽しみたかったです。
アクションよりも、テンポの良さを楽しむ作品なのかもしれません。
アリアナ・グランデが主題歌を歌っているので、最後のパーティー会場で登場するのか思いきや、今作には登場せず。
とはいえ、鑑賞後に予告編を見てみると、色々なシーンを使い作り込んでいるなと感心しました。
< 見どころ >
3人のエンジェルのファッションとやりとりを楽しめます。
パーティーシーンや華やかな衣装が登場。
サビーナ・ウィルソン(クリステン・スチュワート)、エレーナ・ハフリン(ナオミ・スコット)、ジェーン・カノ(エラ・バリンスカ)の3人に注目です。
各キャラクターに特徴があります。
- サビーナ・ウィルソンは変装が得意
- ジェーン・カノは元MI6で戦闘が得意
- エレーナ・ハフリンは頭脳系でパソコンが得意
特徴を活かしたシーンが多いのも魅力の1つです。
元々チャーリーズ・エンジェルを見ていた人も楽しめるよう、過去作のキャラクターらしき人物が登場します
前作を見ていなかったのでわかりませんでしたが、若手のチャーリーを育てているのが、元々エンジェルとして活躍していたようです。
レビュー ❷
TVドラマ、映画で人気を博した作品のリブートとなる「 チャーリーズ・エンジェル 」
主役はナオミ・スコット。
実写版アラジンのジャスミン役で有名ですね。
キャストも構成も一新されているので、これまでチャーリーズ・エンジェルを見てない人でもすんなり入れます。
これまでのファンも楽しめる小ネタ、アクション&コメディもあり。
テンション上げたいときに気軽に見て欲しい作品ですね。
特に、女性にとってはポジティブな応援作品になっているように感じました。
新キャストでも美しいエンジェルたち
今作はアクションも楽しいですが、コメディシーンも魅力なのでキャラクターが立っていることが大切なのです。
前作はキャメロン・ディアス、ルーシー・リュー、ドリュー・バリモアという豪華キャストでしたが、新エンジェルも先代に匹敵するほど魅力的です。
< ナオミ・スコット >
主人公枠はナオミ・スコット演じるエレーナ。
ナオミ・スコット本人を間近で一回見たことあるんですよ私。
とある映画のプレミアだったんですど、顔の大きさこぶしくらいしかないんですよ。
吹き替え版のキャストとして呼ばれてる日本の女優さんがかわいそうでしたよ。
そんなナオミ・スコットが今作ではおてんばなキャラクター演じてるんですが、嫌みなく三枚目できてるんですよね。
きれいなイメージでしたが一気にかわいい印象になりました。
戦闘面は素人という設定ですが割と強いです。
ただ、戦い方が不格好なのもキャラにあってよかったです。
エレーナの戦闘シーンは結構お気に入りです(笑)
< クリステン・スチュワート >
クリステン・スチュワート演じるサビーナは、おそらくドリュー・バリモア枠ですかね。
セクシー担当枠だと思うのですが、まあなんと美人な。
冒頭がサビーナのアップから始まるのですが、美しすぎてスクショして家に飾りたくなりました。
キャラクターはクールでやんちゃな感じですが、物語の中で生い立ちが明かされると、そのギャップに一気に好感もてます。
気丈なやつだったんだなと。
この女優さん「 トワイライト 」シリーズで有名みたいですね。
私見たことなかったのですが見たくなりました(笑)
< エラ・バリンスカ >
戦闘担当のジェーンを演じるのはエラ・バリンスカ。
上記の2人に比べるとまだ女優としての実績は少なく、新進気鋭の女優の大抜擢みたいですが、遜色ない活躍を見せてくれます。
180㎝の高身長でアクションシーンの迫力が抜群です!
「 ワンダーウーマン 」のガル・ガドットよりも大きいらしいです。
そりゃ見ごたえある戦闘シーンできますね。
最初は戦闘狂のサイコパスっぽい印象を受けますが、後半に行くほど優しくてホントはいい奴と判明します。
< スパイ系の魅力全開 >
スパイムービーらしい興奮ポイントがこれまでよりもぐっと増えてます。
これまで語られなかったエンジェル及び、エンジェルの所属する組織チャーリー・ダウンゼント社について掘り下げられています。
子ども心をくすぐるような設定満載。
エンジェルの教育制度や、「 キングスマン 」さながらのスパイ道具が目白押し!
レジェンド級の元エンジェルとして豪華ゲストが何度か出てくるのですが、そのメンツにもニヤッとしますね。
< 嫌いだった点 >
スタイリッシュさに反比例してギャグは弱め。
前作と比べるとカッコよさにステータスを振ってます。
毎回出てくるダンスシーンが、これまではダサカッコいい感じでしたけど、今作ではシンプルにかっこよかったです。
でも今作では女性の強さを推していたので、ここについては致し方なし。
< 見どころ >
後半の新生エンジェルチームがまとまってからの展開が最高に気持ちいいです。
新結成されたエンジェルチームの初任務のお話なので、チームとしてまとまっていくまでのもどかしい感じが前半を占めてます。
みんな警戒心持ってて素直じゃないんですよ(笑)
味方側が追い詰められて物語が盛り上がってきたころにやっと人間味出してきます。
「 お前、ここで泣く奴だったんか 」とか、新キャラクターの愛すべきポイントがそこで分かってくるんですよね。
そんなこんなで迎える最終決戦シーンは、前半のもどかしい感じがエッセンスとなって最高の盛り上がりを見せてくれます。
特にラスボスの倒し方は鳥肌もの。
< 女性を応援する作品 >
今作はすごくポジティブな女性応援作品になっているように感じました。
エンジェルの属するチャーリー・ダウンゼント社でもボスレー(管理職)は男だらけで、唯一の女性ボスレーは真っ先に裏切り者の疑いをかけられたり、
今作の敵キャラも「 金稼ぎは男の仕事だ 」と言い、女性を見下すようなセリフを吐いていたり。
でも、それをグチグチいうようなシーンはあまりないんですよ。
主人公なんか会社の不正をもみ消されそうになったのを「 じゃあリークしてやる 」って迷いなく外に持ち出してますから。
文句言う暇ありゃ実力で捻じ伏せてやるぜって、真っ向からぶつかっていく様は本当にかっこよかったです。
思えば作品の第一声がクリステン・スチュワートの「 女は何でもできる 」というセリフでした。
今作はソニー配給なのですが、ソニーの女性主人公かつリブート作品というと「 ゴーストバスターズシリーズ 」が記憶に新しいかと思います。
もともとビル・マーレイ主演の冴えないおっさんたちのコメディだったものを、女性キャストに一新して「 フェミニズムの押し売り過ぎる 」とか言われていたみたいです。
そんなことがあった後にソニーはまた今作のような作品にチャレンジしています。
まだまだ女性の社会的地位は恵まれたものではないのかもしれません。
それに対して、真っ向から向かっていこうという強いメッセージが込められているように受け取れました。
レビュー ❸
“リブート”と言われると、真っさらに設定も何もかも変わりますよね。
過去の諸々作品の失敗、初期作品からの続編として“進化”させた設定が良かったですね。
「 チャーリーズ・エンジェル 」は、元々アメリカABCネットワークで放送されたTVドラマシリーズ。
「 地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル シーズン①~⑤ 」(1976〜1981)
大富豪チャーリーが運営するタウンゼント探偵事務所にスカウトされた3人の元婦人警官たち。
難事件を解決するセクシーアクション。
特に、金髪美女を演じたファラ・フォーセット(シーズン①)、シェリル・ラッド(シーズン②~⑤)は、彼女たちの代表作となった。
因みに、僕はシェリル・ラッド世代でした。
その20年後、「 チャーリーズ・エンジェル(2000)」
「 チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003)」
「 ET 」の子役で注目を集めたドリュー・バリモアが、親友のキャメロン・ディアスに「 男共の尻を蹴飛ばしてやる映画を作ろう!」と声をかけ製作。
更に、20年号の2020年にリブートされた「 チャーリー・ズエンジェル 」が製作された。
< チャーリーズ・エンジェルシリーズ >
- 地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル シーズン①~⑤ (1976〜1981)
- チャーリーズ・エンジェル(2000)
- チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003)
- チャーリー・ズエンジェル リブート版(2020)
< 嫌いだった点 >
本来、「 チャーリーズ・エンジェル 」は、3人のセクシースーパーレディースが主人公。
今作のエレーナ役ナオミ・スコットは依頼主だし、被害者として協力しているので、主演枠なのかどうかの立ち位置が微妙に感じてしまった。
前作(2000年、2003年版)のドリュー・バリモアは、武力対応でなく少しドジな役割。
そうなると、もう1人のエンジェルは、ボスレー役のエリザベス・バンクス?
結局そう言う訳でもなくで、結果はお楽しみ。
とってもナチュラル・セクシーなナオミ・スコットを「 アラジン 」と同じく期待しすぎたと反省。
新発見は、ジェーン役のエラ・バリンスカ。
彼女はとても美しくしなやかだ。
今後の登場に期待したい。
< 見どころ >
「 チャーリーズ・エンジェル 」は、近代全ての時代を象徴する輝く女性の姿に他ならない。
リブートとして単体作品で魂を表現するのではなく、TVシリーズから映画、そして、本作品とタウンゼント探偵社は引き継がれていた。
要するに「 続編 」です。
最近のハリウッド作品の特徴とも言えるのは「 女性の人間力 」
上昇志向、屈強、政治力、支配力を求め顕示する「 男 」は、21世紀も四半世紀に差し掛かりつつある現代では、古臭い原始人なのだろう。
女が男を支えるのではない。
女を護り、男はその古来からの力で女を支え共存する中に世界と社会の発展があるのかもしれない。
考察・疑問点
まとめ
スパイアクション作品としては、既視感に否めない感はあるもののワクワクする展開は現代的で楽しい。
ある程度の物語構成やシチュエーションは、確立してしまっているので、そこをとやかく言うなら観なければ良いのだろう。
「 007 」がシリアスに変貌し、「 M:I 」はスピード感に、「 キングスマン 」で破天荒に。
ならば、「 チャーリー・ズエンジェル 」は女性に特化!
「 エンジェル達に愛を 」
知ってた?
原題では複数形なのです。
「 Charlie’s Angels 」なんですよ。
僕は初代チャーリーズ・エンジェルを全て制覇しましたが、今作は本国でイマイチな評価となっていますね。
3人の女優さんも今後のハリウッドを引っ張っていくことが期待されます。
では、今日はこの辺で。