
破壊王マイケル・ベイ監督による、デンマーク映画「 25ミニッツ(2005)」のリメイク。
銀行強盗にジャックされた救急車の爆走。
鑑賞の際は、シートベルトを忘れずに。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
アンビュランス


公開日
2022年3月25日
原題
Ambulance
上映時間
136分
キャスト
- マイケル・ベイ(監督)
- ジェイク・ギレンホール
- ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世ウィル
- エイザ・ゴンザレスキャム
- ギャレット・ディラハント
- キーア・オドネル
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


かつて「 トランスフォーマー(2007)」を前情報ナシで観ていたら、車が変形してロボットに変身するシーンで、度肝を抜かれました。
シリーズ最新作の公開も待ち遠しいところですが、マイケル・ベイ監督5年ぶりの劇場公開である今作もド迫力の大作でした。
銀行強盗をやらかした兄弟が、重症患者と救命士を乗せた救急車をジャックして逃走します。
監督はこの設定に惚れ込み、そこへ得意技でしっかりと味付けをし、見応えのあるアクションに仕上げました。
意外に感じたのは、人間ドラマに重きを置いて、しっかりと脚本を作っていたこと。
だからこそ、長いアクションが続いても最後まで飽きないのでしょう。
ただ、今作はいささか尺が長過ぎる感もありましたね。
25ミニッツどころか、136ミニッツですから。
それでも成立するのが、マイケル・ベイの力業の凄さですね。
作中で「 バッドボーイズ(1995) 」や「 ザ・ロック(1996) 」のネタがチラッと出たときは、懐かしさにニヤリ。
帰還兵ウィル(ヤーヤ・アヴドゥル=マティーン二世)の、銀行強盗に巻き込まれながらも、良心を捨てない姿に、善悪とは何かを考えさせられます。
帰還兵を主人公とした作品だと「 ライダーズ・オブ・ジャスティス(2022)」が、記憶に新しいですね。
また、主犯の兄ダニー(ジェイク・ギレンホール)の怪演が、クライム・スリラーとしての魅力を引き立てていました。
何よりも、ロサンゼルスを暴走する救急車のカーアクションは、「 ワイルド・スピード 」ファンこそ観るべき!
「 ワイスピ 」といえば、「 ワイルド・スピード /スーパーコンボ(2019)」でハリウッド・デビューをした、エイザ・ゴンザレスの演技が、秀逸。
エイザ演じる女性救命士キャムの、人命を救うために自らを顧みない姿は、「 バックドラフト(1991)」の消防士たちの勇姿とも重なりました。
今後、街中でサイレンの音を耳にする毎に、人命を守るために奔走する勇者たちへ、心の中でエールを送るでしょう。感謝とともに。
まとめ


アンビュランス(救急車)で駆け巡る136ミニッツ。
それを飽きさせない、マイケル・ベイの力業。
安心してください。
救急車が変身することはありませんので。