「 TOVE トーベ 」考察レビュー

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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム@ayahhiさんからの投稿レビューです。

ムーミンの癒し系イメージを一蹴する、激情の芸術家トーベ・ヤンソンの波乱と官能と享楽にまみれた人生ドラマ。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

TOVE トーベ 

Tove
©︎Tove

公開日

2021年10月1日

原題

Tove

上映時間 

103分

キャスト

  • ザイダ・バリルート(監督)
  • アルマ・ポウスティ
  • クリスタ・コソネン
  • シャンティ・ルネイ

予告編

公式サイト

TOVE/トーベ

作品評価

5つ星

映像
(4.5)
脚本
(5.0)
キャスト
(5.0)
音楽(BGM)
(5.0)
リピート度
(4.0)
グロ度
(4.0)
総合評価
(4.0)

感想レビュー

Tove
©︎Tove

好きだった点

役者が魅力的です。トーベのどことなく人を引き付ける表情や色気、ヴィヴィカの骨太で中世的な魅力など「 この人でなければ演じられない 」

と感じる忘れがたい雰囲気を持ったキャストでした。

同性愛が犯罪であった時代ではあるものの、こうしたテーマにつきものの「 差別 」や「 迫害 」ということを一旦置いて、

純粋に愛し合う者同士の激しい恋愛や享楽、官能をストレートに描いている点が、ユニークで清々しかったです。

日本では癒し系の代表のように思われいる「 ムーミン 」の作者なので、おっとりした人間かと思いきや、とんでもなく気性が激しく、自由奔放で愛煙家という実情をうまく演出していたと思います。

人間が勝手に抱いているイメージがいかにあやふやなものか、その背景にはどんなリアルがあるかなんて分からないかな、と謙虚な気持ちになります。

嫌いだった点

トーベの父が、生前はトーベの作品を蔑む発言をしていたのに、死後にその作品を大事に切り抜いて保管していた美談があります。

生きているうちに言葉で、態度で、示してほしいと思い、その美談には賛同できませんでした。

ただこれも、戦争という悲劇に翻弄された世代ゆえの悲しさなのかとも感じました。

考察レビュー

今でこそ同性婚も合法化しているフィンランドですが、かつては同性愛が犯罪であり病気とみなされたという背景の中、トーベは本当にのびのびと、感情に率直に生きていたのだなと頼もしくなります。

そのせいで傷ついたり、傷つけたりを繰り返しますが、やはり、芸術家は自分の感情を真摯にすくい上げ、時に扱いあぐねながらも、何らかの作品に昇華させていく稀有な存在なのだと感じました。

まとめ

Tove
©︎Tove

可愛らしいフォルムのムーミンが、トーベの生きざまを通してより興味深く、愛おしく見えてきます。

ひょっとしたら、私たちが「 かわいい 」と感じるものの核には、たぎるような情熱や激情が渦巻いているのかもしれないと想像力を掻き立てる1本でした。




Tove

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