「 サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜 」の映画情報・あらすじ・レビュー

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突然に耳が聞こえなくなってしまった主人公が、もがきながらも葛藤する物語でして、私たちが忘れている「 静けさ 」を思い出させてくれる作品でした。

目次

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~

サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜
©サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~

あらすじ

メタルバンドのドラマー・ルーベンは、長年場末のバーやクラブを回り大音量でドラムを叩き続けてきたが、突然聴覚を失う。彼はその事実をバンド仲間でもある恋人ルーに隠すこともできず、かつて陥った薬物依存症を避けようと、世間から隔絶された聴覚障がい者のコミュニティーに参加する。そこでは歓迎されるも、それまでの人生と新しい人生との間で葛藤することになる。

公開日

2020年12月4日

原題

Sound of Metal

上映時間

120

キャスト

  • ダリウス・マーダー(監督)
  • リズ・アーメッド
  • オリヴィア・クック
  • ポール・レイシー

予告編

考察・感想レビュー

サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜
©サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~

好きだった点

「 サウンド・オブ・メタル 」というタイトルとルーベン(主人公)の見た目からは想像できないほど静かな作品です。

ルーベンの耳が聞こえている前半部分は、通常の映画のように音が聞こえますが、中盤を過ぎると少しずつ静かになっていきます。

手話シーンは字幕がなく、聞こえてくるのは手話の手が重なる音だけで、それ以外の音はほとんど聞こえません。

シーンに全く違和感はありません。

音も字幕もない描写であっても、メッセージは十分に伝わってくるのです。

「 サウンド 」を駆使する、「 BGM 」にこだわる作品は多いですよね。

本作を通じて、静かな映画の心地よさに気付くことができました。

嫌いだった点

サブタイトルの「 〜聞こえるということ〜 」に違和感を感じました。

「 聞こえる 」というよりも「 聞こえない・静けさ 」を描いている作品なので、サブタイトルが残念だと思ってしまいました。

見どころ

本作の素晴らしさは「 静寂 」です。

「 日常の生活音・自然音 」など、私たちが日々の生活で忘れてしまっている音を思いさせてくれます。

全く音がなくなった世界は、一体どのような世界なのか?

当たり前に音がある生活、音を奪われてしまった世界。

後者は決してマイナスではなく、新たな気付きが生まれる世界です。

主人公は「 聞こえる 」にこだわってしまいますが、劇中に登場する聴覚障害の人は「 音 」にこだわりません。

彼らにとっては、もはや「 静けさ 」が当たり前の中で生活し、生き生きとしているのです。

普段の生活から「 音 」が聞こえなくなってしまったら、私はどうなってしまうだろうか?

私は本記事のように、BGMなしで記事を執筆することが多いです(集中できるから)。

BGMがあった方が集中できるときもあります。

音がない方が集中しやすいので、もし生活から「 音 」がなくなると、しかっり多くのことに向き合えるような気がします。

「 無になることの必要性や大切さを伝えようとしている 」が、本作のメッセージ性だと感じました。

まとめ

サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜
©サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~

冒頭からメタルで物語がスタートしてビックリします。

タイトルから連想できる作品イメージと実際の作品イメージは大きく違い、当たり前すぎて気付かない部分を思い出させてくれる作品です。

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