映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム@ayahhiさんからの投稿レビューです。
圧倒的な歌声の裏側にある、ソウルの女王・アレサの抑圧との闘いの歴史。
今の時代にもそのまま響く、彼女の傷だらけの生きざまと前を向くたくましさに涙が止まらない傑作。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
リスペクト

公開日
2021年11月5日
原題
Respect
上映時間
146分
キャスト
- リーズル・トミー(監督)
- ジェニファー・ハドソン
- フォレスト・ウィテカー
- マーロン・ウェイアンズ
予告編
公式サイト
作品評価
[rate title=”5つ星”]
[value 4.5]映像[/value]
[value 5]脚本[/value]
[value 5]キャスト[/value]
[value 5]音楽(BGM)[/value]
[value 4]リピート度[/value]
[value 4]グロ度[/value]
[value 4 end]総合評価[/value]
[/rate]
感想レビュー

好きだった点
アレサ役のジェニファー・ハドソンの歌声と演技に魅せられます。
ジェニファーはアレサ・フランクリンの生前「 自分の役を演ずるならあなたに 」と直々に指名されていたそうです。
アレサは、ジェニファーの圧倒的な歌声とパフォーマンス、そして逆境に立ち向かう資質を、自分に重ね合わせていたのかもしれませんね。
本人に選ばれた才能が、演じるべくして演じているという納得感やアレサ・フランクリンに対するリスペクトの姿勢が、作品全体を通して感じられ、タイトルそのものとなっているのは拍手ものです。
嫌いだった点
まだ幼いアレサに起きた性虐待については本当に目を覆う気持ちになりました。
被害者であるアレサに対し、抑圧的な父が放った「 また妊娠か?」という言葉は本当に屈辱的です。
加えて、嫉妬や支配欲から、アレサのキャリアを邪魔するような言動をとる抑圧的な最初の夫にも本当に嫌な気分になりました。
抑圧的な父親のもとで育った被害といってもいいでしょう。
考察レビュー
「 ソウルの女王 」として、無敵の女性かのように感じていたアレサ・フランクリン。
しかし、その人生は、周囲の男性に苦しめられてばかりで、抑圧的な環境で辛抱を重ねて生きていたのだと知り、いたたまれない気持ちになりました。
しかし、彼女はそうした中でも、信じる気持ち(信仰心でもあり、自分への信頼でもある)を失わず、自分のコアをしっかり守ることができたわけです。
これは本当に珍しいことで、おそらくは今、この瞬間も、類稀なる才能がありながら、抑圧されたり、自分を信じ切れずに
くじけてしまったりする人も多くいることでしょう。
まとめ

男性上位社会で、女性、有色人種という境遇で苦難と絶望の連続であっただろう時代に、輝きを保ち続けたアレサ。
圧倒的な実力にに加え「 運 」という、かけがえのない才能があったのだと感じました。
最終的には愛すべき人達に囲まれていたことは大きな救いです。